そもそもスキルというのはその道においてマナーのようなものであり、日頃磨いていくもので
そのマナーをもって人と関わる時にどれだけ多くの引き出しから提案出来るかという事自体をそもそも楽しめるかである。

というような話をよく弟としているのですが。

その引き出しから"コミカルである"という着地を目指す事はある種、"万人ウケ"に通ずるものがある気がしています。

まだ日本語もままならぬ幼少期に僕は自宅であるCDと出会いました。
それがこちら。
矢倉邦晃氏率いるモダンチョキチョキズの"ボンゲンガンバンガラビンゲンの伝説"。

この頃の僕からしてみればCDを選んで聞くというよりも、CDラジカセの再生ボタンを押せば流れる選択肢のない音楽で、もはや"音楽=モダンチョキチョキズ"ぐらいに思っていたと思います。

ジャケ写からも想像できる通り、歌詞カードも幼少期の心に安心と不安の両方を与えるようなアートワークで、まだ文字の読めない僕にとってその曲をイメージする重要な資料でありました。



さて、ここ最近このアルバムの事をふと思い出し、配信を探してみましたが一切出てこず。

僕の中ではあまりにも名曲で、ボーカルの濱田マリさんも有名だしみんなが知ってるJ POPだと思ってたのですが尋ねる毎に「知らない」と言われる次第で。

当時何の偏見もなく聞いていたモダンチョキチョキズは、今聞き直してみるとテクニックもさる事ながら作品としてとても聞きやすく、更に最近何となくある"J POPはこうあるべきだ"みたいな枠にもハマっておらず(この時代はJ POPも創作でしたもんね。)すごく新鮮であります。

そして一番大好きな"蛇はスネーク"という曲がどうやっても見つからず、そのフラストレーションが毎日聴きたい衝動につながり購入に至りました。
届いたらラジオか何かで流しますね。

それでは最後に、幼心に衝撃を受けたこちらの曲でお別れです。
当時聞き取れるはずもないこちらは今聞いても聞き取れない。



はっ。