「香港で起業するなら、どこに会社を作ってどこに住めばいいの?」
株式会社NAM Asia Hong Kongであった中野哲平です。法人番号は、下記です。
2017年から香港でテック系受託開発会社を経営している私が、8年間の実体験をもとに、スタートアップにとって最適な立地戦略を完全ガイドします。
この記事を読めば、会社登記から住まい選びまで、香港での起業に必要な立地戦略がすべて分かります!
🏢 香港スタートアップエコシステムの全体像
スタートアップが集まる3大エリア
香港のスタートアップシーンは、主に以下の3つのエリアに集中しています:
1. 香港サイエンスパーク(HKSTP)- テックの聖地
📍 所在地:新界・沙田区 🚀 特徴:香港政府運営の最大級イノベーション拠点
なぜここがスゴいのか
- 最大600万香港ドル(約1億円)の助成金
- 1年目のオフィス賃料完全免除
- 2〜4年目は50%割引
- 最先端研究設備の無料利用
- 大企業とのマッチング機会
入居企業例
- SenseTime(AI)
- GoGoVan(物流)
- 多数のフィンテック・バイオテック企業
2. サイバーポート - デジタル特化ハブ
📍 所在地:香港島・薄扶林 🎯 特徴:デジタル・金融技術に特化
サイバーポートの強み
- スマートスペース:コワーキング環境完備
- Cyberport Investor Network(CIN):投資家マッチング
- 世界中のVC・エンジェル投資家との直接コネクション
- フィンテック・AI・ブロックチェーンに特化した支援
3. Garage Society - 民間コワーキングの雄
📍 所在地:Central、Wan Chai、TST(3拠点) 🌟 特徴:香港最古参のコワーキングスペース
Garage Societyの魅力
- Central拠点でブランド力アップ
- 毎晩開催される豊富なイベント・ワークショップ
- 国際的なスタートアップコミュニティ
- アメリカの名門ブラウン大学との連携プログラム
成功例
- Brinc(IoT特化アクセラレータ)
- 多数のユニコーン企業輩出
💼 会社登記はどこにすべき?- エリア別戦略
🥇 最優先選択肢:Central(中環)
なぜCentralなのか
香港ではロケーションがとても重要で、スタートアップが成功するためにまずはCentralエリアで存在感を示すことが重要
具体的なメリット
- 信頼性向上:世界的金融街での住所登記
- 顧客獲得:大企業との商談機会増加
- 人材確保:優秀な人材が集まりやすい
- 投資家アピール:VCからの注目度アップ
費用目安
- オフィス賃料:HKD 50〜250/sqft(場所により大きく変動)
- 小規模オフィス:月30万〜80万円(20〜50平米)
- コワーキング利用:月5万〜15万円
🥈 コスパ重視:Sheung Wan(上環)・Western District
なぜSheung Wanなのか
2015年の地下鉄(MTR)延長工事を機に外国人向けの商店・レストラン・住宅が増え、注目を集めるエリアとなりました
メリット
- アクセス抜群:Centralまで地下鉄で10分
- コスパ良好:Centralの60-70%の賃料
- トレンド感:おしゃれなカフェ・バー増加
- 日本人向けサービス:YATA、ドン・キホーテあり
費用目安
- オフィス賃料:月20万〜50万円(20〜50平米)
- バーチャルオフィス:月2万〜5万円
🥉 新興エリア:Quarry Bay(鰂魚涌)・Kwun Tong(観塘)
観塘が「新しいCBD」として注目される理由
観塘で一番高い家賃のところといっても、中環の家賃の半分も及ばない
メリット
- 圧倒的な低コスト:Centralの30-50%の賃料
- 将来性:政府が次世代CBDとして開発推進
- 大企業の移転:複数の銀行・保険会社がバックオフィス移転
- 交通改善:MTR整備で利便性向上
🏠 あなたはどこに住むべき?- ライフスタイル別完全ガイド
🌟 プロファイル別おすすめエリア
【単身・起業家】予算重視派
おすすめ:Mong Kok(旺角)・Sham Shui Po(深水埗)
立地:旺角(MongKok)駅近くのサービスアパートメント、間取り:ワンルームのStudio Type、家賃:HKD7900 (約11万5千円)
メリット
- 家賃:10万〜15万円/月
- 交通:Centralまで地下鉄15分
- 生活:24時間営業の店舗充実
- 食事:安価なローカルフード豊富
デメリット
- 観光客が多く賑やか
- 部屋が狭い(15-25平米)
【単身・起業家】利便性重視派
おすすめ:Sheung Wan(上環)・Sai Ying Pun(西営盤)
メリット
- 家賃:15万〜25万円/月(25-35平米)
- 交通:Centralまで10分
- 環境:おしゃれで国際的
- 利便性:日系スーパー・レストラン充実
【ファミリー】日本人コミュニティ重視
おすすめ:Mid-Levels(半山)・Tai Koo(太古)
ビジネスとファッションの先端・中環(セントラル)から山側に広がる高級住宅地。欧米人も多く住んでいます。日本人学校のバスのルートにもなっています
Mid-Levels(半山)
- 家賃:30万〜60万円/月(60-100平米)
- 環境:高級住宅街、景色抜群
- 教育:日本人学校バス対応
- コミュニティ:日本人駐在員多数
Tai Koo(太古)
- 家賃:25万〜45万円/月(50-80平米)
- 利便性:AEON、APITA等日系施設
- 交通:Centralまで18分
- 家族:ファミリー向け施設充実
💰 エリア別家賃相場(2025年版)
|
エリア |
単身向け(20-30平米) |
ファミリー向け(60-80平米) |
特徴 |
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Central |
35万~60万円 |
80万~150万円 |
最高の立地・信頼性 |
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Mid-Levels |
25万~45万円 |
50万~100万円 |
高級住宅街・景観良好 |
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Sheung Wan |
20万~35万円 |
45万~80万円 |
トレンド・利便性 |
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Tai Koo |
18万~30万円 |
40万~70万円 |
日本人コミュニティ |
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Mong Kok |
12万~20万円 |
30万~50万円 |
コスパ・利便性 |
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Kwun Tong |
10万~18万円 |
25万~45万円 |
新興・将来性 |
1HKD = 20円で計算(2025年レート)
🎯 私の実体験:最適立地戦略
Phase 1: 起業初期(最初の1年)
会社:Sheung Wan(上環)のコワーキング
- 理由:低コストでCentralアクセス良好
- 費用:月10万円
- メリット:ネットワーキング機会、設備充実
住居:Mong Kok(旺角)のサービスアパート
- 理由:コスト重視、慣れるまでの仮住まい
- 費用:月13万円
- 期間:6ヶ月
Phase 2: 事業拡大期(2-3年目)
会社:Central(中環)の小規模オフィス
- 理由:顧客の信頼度向上、採用力アップ
- 費用:月45万円(30平米)
- 効果:受注単価30%向上、優秀な人材確保
住居:Sheung Wan(上環)のマンション
- 理由:通勤便利、生活の質向上
- 費用:月28万円(35平米)
Phase 3: 成長期(4年目以降)
会社:Central(中環)のプレミアムオフィス
- 費用:月80万円(60平米)
- 効果:大企業との契約増加、IPO準備
住居:Mid-Levels(半山)のマンション
- 費用:月45万円(55平米)
- 理由:ステータス向上、国際的なネットワーク
🚀 香港起業の立地戦略:成功の5ステップ
Step 1: ビジネス目標の明確化
自問すべき質問
- 主な顧客層は?(日本企業 vs 香港・中国企業 vs 国際企業)
- チーム規模の成長計画は?
- 資金調達の予定は?
Step 2: 予算配分の最適化
推奨比率
- オフィス賃料:売上の15-20%
- 住居費:個人収入の25-30%
- 初期費用:6ヶ月分の運転資金確保
Step 3: 段階的アップグレード戦略
起業初期
コワーキング(郊外) → コワーキング(Central近郊) → 小規模オフィス(Central)
住居
サービスアパート → 通常賃貸(郊外) → 通常賃貸(中心部)
Step 4: ネットワーキング重視
参加すべきコミュニティ
- Garage Society:毎週のイベント参加
- HKSTP:政府系イベント・セミナー
- StartmeupHK Festival:年次大型イベント
- 日本商工会議所:日系企業とのネットワーキング
Step 5: 定期的な見直し
6ヶ月ごとのチェックポイント
- 現在の立地が事業成長に貢献しているか?
- コストパフォーマンスは適正か?
- 次のステップアップのタイミングは?
🛠️ 実用的な手続きガイド
会社登記の住所選択
バーチャルオフィス vs リアルオフィス
バーチャルオフィス(推奨度:⭐⭐⭐)
- 費用:月2万〜5万円
- メリット:低コスト、Central住所
- デメリット:銀行口座開設で不利、信頼性に疑問
コワーキングスペース(推奨度:⭐⭐⭐⭐⭐)
- 費用:月5万〜15万円
- メリット:実体ある住所、ネットワーキング、設備充実
- デメリット:プライバシー限定
専用オフィス(推奨度:⭐⭐⭐⭐)
- 費用:月30万円〜
- メリット:完全プライバシー、信頼性最高
- デメリット:高コスト、初期投資大
住居探しの実践的アドバイス
不動産探しの3つのチャネル
1. 日系不動産会社
- メリット:日本語対応、日本人ニーズ理解
- デメリット:手数料高め、選択肢限定
- おすすめ:スターツ香港、第一不動産
2. 地元不動産会社
- メリット:選択肢豊富、現地相場
- デメリット:言語の壁、文化の違い
- 対策:Google翻訳、現地友人同行
3. オンラインプラットフォーム
- 主要サイト:28Hse、Squarefoot、Centanet
- メリット:多数の選択肢、価格比較容易
- 注意点:写真と実物の違い、詐欺物件
💡 立地選択のプロ向けTips
スタートアップならではの考慮点
1. 投資家ウケする住所
VC・エンジェル投資家が評価する要素
- Central住所:信頼性・本気度のアピール
- 政府系施設入居:助成金活用の実績
- 国際的なコワーキング:グローバル志向
2. 人材確保の立地戦略
優秀な人材が重視する要素
- 交通の便:MTRアクセス必須
- 周辺環境:ランチ・カフェ・ジム等の充実
- ブランド:有名ビル・エリアでの就職満足度
3. 顧客獲得の立地効果
B2B企業の場合
- Central住所での商談成約率:郊外の1.5倍
- 大企業からの信頼度:住所で第一印象決定
- 紹介率:同じビル・エリア内でのネットワーク効果
🎊 まとめ:香港スタートアップ成功の立地方程式
理想的な立地戦略
【起業初期】低コスト・実体構築
- 会社:Sheung Wan or Quarry Bayのコワーキング
- 住居:Mong Kok or Sham Shui Poのサービスアパート
- 予算:月20万〜30万円
【成長期】信頼性・効率性重視
- 会社:Centralの小規模オフィス
- 住居:Sheung Wan or Tai Kooのマンション
- 予算:月60万〜80万円
【拡大期】ブランド・ステータス
- 会社:Centralのプレミアムオフィス
- 住居:Mid-Levelsの高級マンション
- 予算:月100万〜150万円
成功のための3つの黄金ルール
- 段階的アップグレード:いきなり高級エリアではなく、着実にステップアップ
- 事業との連動:売上・資金調達に応じた立地投資
- ネットワーキング重視:立地を通じたコミュニティ参加
最後に:立地は投資、コストではない
香港の高い家賃・オフィス賃料に驚く人も多いですが、正しい立地選択は確実にROIを生み出します。
私の会社も、Centralに移転してから:
- 顧客単価30%向上
- 優秀な人材確保率2倍
- 投資家からの引き合い3倍
高い賃料は、それ以上のリターンをもたらす投資なのです。
香港でのスタートアップ成功を目指すなら、立地戦略を甘く見てはいけません。正しい場所に、正しいタイミングで、正しい予算で投資することが、成功への最短ルートです。
立地選択で迷っている方、具体的な物件情報が欲しい方は、いつでもDMください! 8年間の実体験をもとに、あなたの事業に最適な立地戦略をアドバイスします!
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