【魔界小説】311 and a few days later | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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元ペーパーが多大なため、私の好みでポイントのみピックアップした。
より詳しくは、内閣府公開資料を参照ください。

★★これは小説です。が、…………。
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311*1450
アレはどこだ?
やや太めの躰を揺らしながら、健忘長官の幹野が叫んでいる。

投手大会に参加中です。

はあ、なんだと思っているのやら、アレは。

副健忘長官がすまなさそうに相槌を打つ。


311*1505
まだ、来ないのか?
ったく、口だけは実権人種党なんだけどな。


311*1535
どうして繫がらないんだ!アレはどこだ?

使い物にならぬ。
こんなピッチも捨ててしまえ。

311*1545
貝和田は、一応親分だから話だけは通しておこうと思った。
やっと親方も見つかった。
緊急事態宣言書を見せた。
後に貝和田は、これが大失敗だったと話している。

大将の声が一オクターブ高くなり、鼻の頭が赤くなってきた。
火病発現直前警告だ。

法的にはどうなんだ!
指示範囲範囲どこまでだ?
警察権力の暴走のおそれは?


大将は六法のコピーやらを始めた。

おいおい、今はそんなことをしている場合じゃないだろうが!と、喉元まで出た。
が、大将の性格を熟知している貝和田には、それ以上は相手に委ねた。


この時にすんなり進めば、あんな阿鼻叫喚世界にはならなかったかもしれない。



311*1705
アレは?

また、消えた?

泡吹いてる?
ずっと寝ててくれた方が楽なんだが…………。



311*1855
オモチャをあてがう必要があると、幹野は考えた。


311*1915
やっと貝和田の緊急事態宣言が了承された。
その時は既に、アレが始まっていて、数十年は、人間には全く手がつけられない状態になっていた。



312*0105
大将の目が覚めた。


おい、行くぞ!

内側でさえ信用されていないから、内部は俺、外は藻菜雄に任せていたのに、またまた面倒を起こす気か?
幹野は苦虫をかんだ。


312*0130
連絡したか?

大将!
私は反対です。
誰が見たってパフォーマンスになります。
政治的には、あり得ない。


幹野は強く反対したが、大将の鼻の頭の赤みを見て止めるのを諦めた。




312*0620
大将殿。
ヘリコプターが着きました。


312*0825
儂の席はどこだ!?

大将の甲高い声が響く。


312*840
なんで俺が並ばなくてはならない!

俺は代表である。



312*855
なんだ?
と吉川は思った。

中学生の理科レベルの話をしなくてはいけない?
今は1分でも無駄にできないのだ。




312*905
なんだ、アレは?
長い付き合いの陳でさえ、腸が煮えくりかえった。

現場の人間を怒鳴りつけるような司令官は失格だ!
陳は、かつてはおぞましい思いで見ていた中須賀の言葉を反芻した。

あれは、本当そうだ。



★★
マスコミさん。
相撲の話もいいけど、このあたりは流しませんね。

ベントの前に、空白の3時間は気になりませんか?

太陽光発電では、誰が一番儲けますか?