が、美しいと思ったものはある。 ダヴィンチの『岩窟の聖母』の二作目とか、アインシュタインのE=mc2などだ。
これは比較的若い時のことだが、かなり大人になり驚き感激したことがある。
ホーキング博士のブラックホール消滅論だ。
昔はブラックホールとは光さえ飲み込む、悪魔のようなものだと教えられた。
が、ホーキング博士に従えば、量子論でブラックホールは消えることが可能だ。
あまりにも鮮やかな考えに、しばらくは固まった。
事実かどうかは調べようがない。
しかし、見事な思考だ。
世の中には、断言できないのは自信がないからだとして、初めから決めつけて話す方がいる。
そんな決めつけを見るたび、ブラックホール消滅論を思い出す。
やり直しを命じられ描いた二作目