赤穂浪士から連絡があって知ったが、かつては香港やシンガポールの夜を楽しんだ方が亡くなっていたらしい。
香港では、日本人は滅多に入れない競馬場のVIProomで、誘ってくれた総経理と共に遊んだ方だ。
最初の奥さんは五十嵐めぐみに似た美人だった。
次の奥さんは、ある意味妖艶で危険な香りのする方で、比較的よく知っている。
独立してバンコクあたりで暮らしていたのは知っていた。
香港ではすぐ近くでパンパンという音がした後、男が倒れた話も聞いた。
細い体つきだったが、ひどく大胆な所もあった。
もう一度シンハーあたりで乾杯したかった。
私もいまや、他人ごとではない。
そう言えば、赤穂浪士に彼の死を教えてくれた方は、本社の常務くらいになっていたが、退職したらしい。
奥さんは、私はじめ多くが大のファンであり、クロイドンでは夜食によく招かれた。
その旦那も、ある種の癌らしい。
我々日本人の希望の星だった。
今は自宅療養中であるという。
ジュネーブ近くでは、下手な私の車に載せ、船長共々危ない目に合わせている。
言い訳させてもらえれば、朝5時から飯も食わずに、会場準備し、夕方酒飲んで寝られるかと思ったら、ジュネーブ近くまで運転手。
帰りは、どうやって帰れたのかほとんど覚えていない。
絶壁が見えて目が覚めたことは覚えている。