今や中国普通語(プートンファ)とされ、華中から華北、満州などでも使われるようになった簡体字という、漢字を省略したような文字。
これは、学生運動の看板などによく使われる文字だ。
さらに、南部広東中心にまだ使われている繁体字だ。
戦前の日本で使われていた漢字に近く、古文書にある漢字にほぼ等しい。
通称・魏志倭人伝、つまり三國志魏書の東夷伝・倭人条も繁体字に近い。
だから、一般に今中国語と呼んでいる文字は、漢字に似ているが、極端な言い方をすれば漢字ではない。
文字だけで2種類あるから、発音の違いは複雑だ。 隣町でも、川を挟むと発音が違う場合もある。
さらに、共産党が作った新しい言葉がより複雑にしている。
現在中国で共産党紙などが使っている熟語の7割は、日本語から輸入したものであるらしい。
だから、文字だけ見ると意味を勘違いしてしまう場合もある。
例えば『愛人』は、共産党言葉で配偶者を意味する。 つまり、旦那か妻である。
太太は、昔からあった言葉なのかどうかは知らないが、妻の意味である。
なお、汽車は広東でも使われていた気がするが、タクシーなどの乗用車だ。
タクシーで思いだした。
日本ではタクシーは、5人乗りくらいのセダン型の車である場合が多いが、これは世界共通ではない。
場所によっては、自動小銃を持ったガードマン数人が並ぶトラックである場合もある。
今の若い日本人には、繁体字は難しい。
一方、簡体字は簡略化しすぎていて、元字推定が難しいだろう。
似ているがゆえに、誤解も生じやすい。
似ていると言えば、これらも似ている。

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