久々に電車に乗った。
とにかく最近は、プータロー爺が長いので、電車代さえ気になるのである。
ちょっと前までなら、わずかの駅数なら座ったりはしない。
が、最近は根性なしで、すぐに空き席に腰を下ろした。
と、懐かしい、少し涙さえでそうなにほひが漂ってきた。
薄紫にピンクを混ぜたにほひである。
どうも、隣のお嬢さんかららしい。
ふと、Perfumeというホラー映画を思い出した。
同時に、そのにほひの記憶をたどった。
思い出せない。
が、昨日の記憶にない有名人の名刺に近いあたりのにほひにも思えた。
ニオイバンマツリ。
その名前だけは思い出せた。