大人の辞典でフォトと言ったら・・・・・・
と期待してしまった方、ごめんなさい。
写真のフォトの事ではありません。
少し昔の言葉では、ホトのことです。
で、ああなんだ目交合い関係のことか。
またまたスケベ爺め、と思った方はその通り。
正解です。
ホトについて詳しくない方のために簡単に説明します。
ホトとは洞穴のことで、アダムとイブならイブにしかありません。
実はこのホトと言うのは、その洞穴から導かれた言葉でしょう。
世界の古い言葉を調べますと、洞穴はほとんどの民族でホラに近い音です。
日本語のホトも、おそらくその流れでしょう。
この洞穴を意味するホに近い(ボなどを含む)音は、日本語だけではなく現在世界に残る言語にもみられる特徴です。
たとえば
Hole(穴)・・・・・・英語
buco(穴)・・・・・イタリア語
hul (穴)・・・・・・デンマーク語
Höhle(洞穴)・・・ドイツ語
barlang(洞穴)・・・・・ハンガリー語
חור (穴)・・・・・・ヘブライ語
buraco(洞穴)・・・・・ポルトガル語
qhov (洞穴)・・・・・・モン語
iho (洞穴)・・・・・・ヨルバ語
などなど。
ところで、このホの意味を残してできたと思われる言葉を考えてみましょう。
ほ・ころぶ=綻ぶ=割れ目が開いてしまう
ほ・こらか=ほこらか=ふっくらとした(古語)
ほと・り=畔=池や湿地の近く
ほと・ぶ=潤ぶ=濡れる(古語)
ほ・る=欲る=欲しい(古語)
ぼぼ=北九州では放送禁止用語のブラジルのプロレスラー
ほ・れる=惚れる
ほと・ばしる=ほとばしる=勢いよく水などが出る
なお、フォやホは世界的に火を現す音です。
つまり、暖かいものも意味します。
たぶんホは、暖かい洞穴でもあるのでしょうね。
これに関連した言葉として、
ほと・る(ほど・る)=火照る=身体の中から熱くなる
などがあります。
ということで、大人のフォトの話でした。