ブロード・ピーク
K2と同じカラコルム山脈にある、8,000mを超える山だ。
カラコルム山脈は中国チベットとパキスタンを挟んだ奥地にあるために、極地を除けば欧米では最も最近知られるようになった地域だろう。
19世紀にもイギリス人などが測量に訪れてはいるが、欧米によく知られるようになったのは20世紀初。
まだ、100年くらいしか経っていない。
カラコルムには、国境を走る舗装道路としては世界一高い所(標高4,000m以上)を通るカラコルム・ハイウェイがあることや、極地を除けば世界一の氷河地帯であることでも知られている。
このブロード・ピークも周りは氷河で囲まれている。 地域的なこともあり、あまり登頂成功者はいないようであり、また死亡率も高いようだ。
登頂世界最難関クラスの山であるようである。
なお、この付近の氷河は崩れた大量の岩石が混じっているらしい。それは、このブロード・ピークの現地名(ファイチャン・カングリ=黒い砂利)からも分かる。
これは、地球寒冷化の原因を知る、大きなヒントでもあるらしい。
★データ
ブロード・ピーク(ファイチャン・カングリ=黒い砂利;バルディ語) 標高8,047m
中華人民共和国・パキスタン(カラコルム山脈)
K2から8㎞
初登頂;1957年