パク・クンへさんが、アメリカ合衆国と中華人民共和国との二股外交。
これを批難している記事をいくつか見るが、それは日本の常識で考えてしまうからだろう。
かの地方においては、太古からの慣わしであり、むしろ素晴らしい外交をしているとさえ映るに違いない。 二股外交をして、結果的に甘い汁が吸える方になびく。これはかの地方の伝統とさえ言える。
少し調べれば分かるはずだが、かの地方は独立国家を築いた経験は皆無に等しい。常に大国の植民地または保護下にあった。その代償として貢物としての若い女性を集める習慣は、恒常的でさえあった。だから、戦後に起こった朝鮮戦争の折りも、洋公主なる外人部隊兵士専用慰安婦という政策が出てきたし、比較的最近まであった売春による外貨獲得も、一大国家事業として推奨されていた。
10年ほど前からそうした公的売春に規制がかかり、あぶれた女性たちは売春解禁を求めて抗議活動をしたりもしている。
さらに、現在世界に輸出されている売春専用または兼用女性の存在も、実は太古からの歴史を考えれば当然なわけである。
もちろん、いわゆる日本軍による強制的従軍慰安婦捏造も、これらを考えないで語るととんでもない勘違いをし、捏造小説信仰者となってしまうだろう。
私自身、あちらの歴史を学ぶ前は信じてしまっていた。
また、あちらの考え方のひとつに、体を動かして働かないことが偉いと考える見方があることも考慮すべきだ。
かの国には、長い歴史に染み込んだ徹底的な差別思想がある。これは日本に生まれ育った大多数の日本人には、頭の中だけでは理解できても、到底深くは理解できないものだと考えている。
こうした差別意識は、公的な場でも明示される。例えば、選挙の際には本貫という生まれや先祖に関わるものが最重要視されると言っても過言ではあるまい。
特に大統領になれる資格は、特定本貫、特定姓に限られるだろう。
この風習は、ある見方をすると一定層の権益を保証し、庶民統治をしやすい仕組みだ。
が、当然、多くの無意識の被差別庶民を生み出している。
最近になり、自国と近場の歴史だけでも知ろうと考え、インターネットのような眉唾物いっぱいの情報ではなく、多少昔の資料なども図書館あたりで見ていくうちに、そう考えるようになってきている。
ところで、日本と隣国の歴史の共通認識とかいう話がある。
これは、ほとんど不可能である。
法律があっても、それ以上に重要視されるものがある国々との共通認識など、できるはずがない。
ただ、政治家はそんな本音は言えないだろう。
また、かなりの割合の政治家が、法律以上に重要視される国々の環境・教育で育っている可能性が非常に高い。
過去を掘り返すつもりはないが、デタラメに頷くこともない。