【STAP細胞】素人の考えた疑問点まとめ | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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先日の会見は、本来ならば論文の不正にかかわる指摘についての反論のはずだったが、予想通りそれらには触れない科学者相手ではなく、井戸端会議用劇場で終わってしまった。
早速プロトコル(ここでは実験手順の意味)の不明瞭さについて、会見後すぐに海外から苦言があったようだ。
そりゃ、そうだろう。
三十路らしからぬ、海千山千の金やら名誉への色気や欲がかいまみえた。


さてと、小保方さんの言うことをすべて信じても、つまり、写真の取り違えがうっかりミスであり、切り貼りも詐欺とは知らなかったということをすべて事実ととらえても、私にはまだ理解できないことがある。
それを列挙してみよう。


①STAP細胞作成の最適条件に関しては、今年の理研での研究費取得ならびに有力誌への投稿のためにあえて明かさないと見られるが、すでに200回以上のSTAP細胞作成に成功しているという発言、また、“ちょっとしたコツ”という表現からして、ほとんど最適条件を把握していると推察できる。
そのためには、それを発見するまでの膨大な試行錯誤が必要なはずである。例えばpH5.7という刺激を与えるとSTAP細胞になりやすいと分かるまでに、最低でもpH5からpH9くらいの範囲で、0.1単位での実験をしたと考えられる。 この手順、結果を記録するだけでノート1冊は必要だろう。 さらに、その調整に酢酸、塩酸、硝酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニアなど、いく種類もの酸やアルカリを使ったことだろう。
さらに刺激として、酸アルカリではなく、紫外線から赤外線、あるいは超音波、紫外線赤外線波長外の電磁波等々、種々の刺激を与える実験をしているはずである。
そうしたものや、温度、時間、分離回転数や時間、さらに偶然にしろ気づいた力学的刺激、あるいはピペット径についての説明が全く抜けている。
これら無くしてSTAP細胞の好条件を得られたなら、これは神様レベルの所業だろう。
けして無いとは言わないが、ネズミの雌雄、適正年齢を得た過程のわかる客観的資料(ノートまたはPC保存データ)の提出に期待したい。
エクセルなら1ファイルでも足りるだろうが、ノートなら数十冊にはなるだろう。


②ES細胞とのコンタミはなかったとのことだが、どうしてそう断言できるのか、今一つ理解できなかった。
また、キメラマウス作成用に若山教授に送ったサンプルDNAが、なぜ途中で変わってしまったのか?
これは神様でもできない技である。
ただ、ES細胞ならキメラマウス、胎盤はできないのだろう。
このあたりは、さっぱり理解できない。

逆に考えれば、確かにSTAP細胞はある!となる。
論文はデタラメだが、いい方に考えれば、神様をこえたことを小保方さんは発見したことになる。
これはノーベル賞1万個以上に値する。
しかし、DNA変換の不思議は数十年は解明できないかも知れない。

が、そんなことあるのかなあ。
細胞移動中にDNAが変わるなんて。




③成功200回とは、何をもって成功としたのか?
先日香港の学者が勘違いしたように、一旦酸に浸され苦しんでいた細胞が平常環境に戻って息を吹き替えし、トレーサーに使っていたたんぱく質が黄緑に蛍光した。
これをもってSTAP細胞だ!と勘違いしたんじゃないの?
そう考えないと、200回成功した!って自信をもって言わなかったはず。

でもそれは、息を吹き替えした細胞が元気になっただけと違いますかねえ。

だいたい200回実験して、ある程度の判断がつくまでに、のべでおよそ1400日。 3年では足りません。
ただ、光った特定たんぱく質の蛍光確認だけなら、200回くらいは、比較的短期間でできますわな。

でもそれは、万能細胞ではないかもしれませんが。



④電気泳動写真のインチキ切り貼りを見逃すとしても、その切り貼り画像でさえ、ある専門家は免疫学的に考えられないとおっしゃってまする。私自身がこれは理解していないが、あのバンドでは抗原抗体反応で問題があるそうな。





と、いささか難しい話になったが、前回の会見では、こうした話が全くと言ってよいほど出なかった。
また、一部質問者の問い合わせには言葉を濁された。

このあたりに関して、笹井先生のご意見が聞きたい。

そういえば、きのうB球記事で書いたケビン・コスナー氏の会見が、本当に実現しそうですね。




ムラサキケマン(結構毒があるとのこと)
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キュウリグサ(揉むとキュウみたいな臭いがします)
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