【神の木の花・その3】ミツマタ(三又) | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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言葉を形にした文字を残すことができる紙は、神である。
その神のもとになるのが、ミツマタである。


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(ミツマタ)

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某国を植民地にした西洋人が、現地人に隣の島の西洋人のところに食糧やら衣服を送らせた。それには白い薄い四角い葉のようなものも必ず一緒に届けるように言われた。それには、くねくねした、黒い絵が書かれていた。

西洋人に命令された現地人の奴隷は、途中でバナナと着物を少しだけちょろまかした。

が、隣の島に着いた奴隷は目一杯鞭で叩かれた。
なぜなら、隣島の西洋人はその奴隷が泥棒をしたことを見破ったからだ。

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(クロヤナギ)


驚いたのはそれだけではない。
バナナ何房を盗んだかまで正解に分かっていた。

西洋人は、その四角い白い葉っぱを見ながら怒鳴った。

そうなのだ。
あの白い葉っぱのようなものは神に違いない。

すべて俺の悪さを知っている!

そうだ。
あれは神である。

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間違いない!