EUは今、苦悩の中にある。
ロシアを非難したものの、もうひとつ踏み込めない。
なぜなら、ロシアが本気で怒ったらパイプラインを止められてしまう。
これはロシアにとっては外貨が入って来なくなり自ら首を締めることになる。
しかし、エネルギーのかなりをロシアに頼っているEUには死活問題となる。
英国は北海油田があるから問題ない。
しかし、東欧を中心としたEUには寒い冬に凍死者を出すおそれがある。
これは政情不安を誘発し、国が危うくなる。
原発停止を決めたドイツも例外ではない。
エネルギーには直接関係のない日本も、北方領土がらみで強硬な態度には出られない。
手の届かない背中を掻くに似ている。
喜んでいるのは中国だ。
ウイグル問題が霞む。
EUのみらなず、日本も厳しい舵取りを迫られている。