天皇の万世一系が、日本人の考え方の偏りを証明しているのような意見を見ることがあるが、これはおかしい。
だいたい、万世一系なる言葉は明治維新頃に発明された言葉であり、第二次世界大戦あたりには盛んに使われたふしがあるが、長くみても100年くらいしか使用されていなかった言葉だ。
そもそも、天皇という名前自体も、現在の天皇家の歴史約1500年(皇紀2673年という数え方は、中華辛酉革命説からの算出として無視する)のうちで、天皇という名前が存在した期間は、半分くらいしかない。
そのあたりを考えないで、
天皇→万世一系→軍国主義
のような見方をしてしまうのは、いささか短絡的かな?とも感じる。
古事記や日本書記をみれば分かるように、日本人=一系などとはならない。
もともと別なんですよ、と書いてある。
さらに、天皇家=日本人のみなど、どこにも書いていない。
現にそれは、今上天皇ご自身、日韓ワールドサッカーでお言葉にされています。
(正直これはかなり驚いた。高野新笠については知っていたが、タブーという勘違いをしていたから)
つまり、万世一系なるものは、岩倉みたいな策士が利用したものであり、天皇家では、けしてそんな馬鹿げたことは考えていないということです。
皇紀何年とか、万世一系とか叫んでいるのは、むしろそれを貶めていると感じる私です。
それと、これは私の勘ですが、宮内庁が神武天皇陵に比定したところは、天皇家にとってはさほど重要ではないと思います。
さらに妄想を激しくすれば、天武、文武、元正、聖武、孝謙(+称徳)、淳仁あたりも、あまり重要視されない気がします。

ハマナス
万世一系と言っている人の多くは、それを利用したいか、逆利用したいことが多いのかな?
などと考えている私です。