【可能性と対応】サリン | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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国連により、それはサリンと確定したらしい。
ただし、やはり物質の特定をしただけであり、使用者を特定したわけではない。
サリンは、当地で簡単に大量に入手可能で簡単に作れる猛毒のリシンとは違い、非常に難しく大型で精密なプラントが必要になるだろう。

同じようなたんぱく質合成を阻害する毒だが、製品を作る技術力に雲泥の差がある。

とすると、これはかなりの資金力がなければ作れない。不純物が多ければ小学生でも取り出し可能な、リシンとは比較にならない。


とすれば、これを持ち使用することができる者は限られてくる。

具体的には、以下の4つに絞られるだろう。


①シリア政府軍が、大統領の承認下に使用した。


②シリア政府軍が大統領の許可を取らずに使用した。

③どこかからの提供を受けて、反政府軍が使用した。

④政府軍、反政府軍のいずれにも属さない第3者が使用した。



これのどれであるかを特定するのは、事実上不可能に近い。


ただ、シリア政府も化学兵器を第3者機関に託すことを納得しているのだし、サリンと分かっているのだから、あえて保管管理する必要はあるまい。

つまり、サリンを即水酸化ナトリウムなどで分解処理してしまえばよい。
あえて危険をおかし保管する意味は、理論上はないはずだから。


これを処分ではなく保管するというなら、いささかおかしな話が裏側にあることになる。