悪魔の爪 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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とは言っても、あやつ権之介の爪ではない。

これは身近にある植物では、五指にはいる猛毒。

日本では、植物界で唯一、劇物に指定されているものだ。

つまり、司法などの面から見ると、日本一危険な植物の実である。

シキミと言う。
地方によっては、m音とb音の混同から、シキビと呼んでいる(何度か記事にしているが、m音とb音はよく混同する。古代はむしろシキビであった可能性が高い)。

お寺などに見られる植物だ。 ただし、たまに野生化しているものを、市街地の山野でも目にすることがある。

葉の先から根まですべて毒で、特にこの実には猛烈な毒がある。
これよりさらにきつい毒のある植物も2、3ある気がするが、多少政治的要因もあり、これのみ劇物指定を受けていると感じる。


いずれにせよ、比較的身近で見る植物だ。

基本的には、触れない方がよいだろう。
もちろん、口に入れるなど論外。すぐに意識が薄れて呼吸困難に陥り、最悪の場合は三途の川行きだ。
冗談で口に入れさせたりしたら、殺人行為である。

よく見て、十分注意して欲しい。





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シキミ(シキビ)の実
初めは緑色だが、紫がかった茶色に変化して行く。
かつては、お寺などで死臭消し材として使われていたため墓場や寺に多いが、たまに野生化したものを見ることがある。
また、花はコブシに似て美しいため、一部公園にも植えられている。

とにかく、注意!