昨日の理科の簡単な解説です。 
①電車などがすれ違う場合、一方の電車を基準に考えると、相手の速度は自分と相手の速度を合わせたものになります。 
ただし、秒速約30万キロメートル(光速)になりますと、私たちの住む宇宙には光速以上の速度はあり得ないため、単純な足し算ではいけないのです。 
この計算は、中学2年の数学力でできます。 
②砂糖なら100グラムの水に100グラムを溶かすことができます(この場合の濃度は50%)。
しかし、塩だと10℃くらいの水に30グラム程度溶かすのがやっとで、それ以上は溶けません。 
この時の濃度に近いのは、25%。 
③普通は水が100℃以上になることはありません。 
100℃以上になるというは、圧力がかかっているということです。例えば圧力釜では110℃くらいにもなっています。 
また、人工サファイアや水晶を作る鍋は400℃、原発も、一次反応炉は300℃以上になっているでしょう。 
しかし、こんな人工的な高圧状態ではなくても、200℃以上の水が存在するところがあります。 
中国や韓国が欲しがっている海底です。 
海の底は地上の何十倍、何百倍の圧力がかかっていて、非常に高温な水が存在します。
水というのは私たちの太陽系で、おそらく最も優秀な溶媒(自分以外のものを溶かす)でしょう。だから、地球上の生命は水中心です。 
また、金属なども豊富に溶けていますから、海洋が多い日本は実は金属なども豊かな国なのです。 
たかが海と思ってはいけませんし、魚介類だけで考えてもいけません。 
さて、こうした高温高ミネラルを含む水には、それを栄養とするバクテリアが存在し、それを餌とするプランクトンがおり、さらにそれを餌とする小動物がいます。 
よく知られているのが、貝やエビ、カニの仲間。 
中にはかなり大型の白身の魚もいます。 
やたらに安いあん肝などは、こうした深海魚の肝臓かな?と思われるものもあります。
④これは非常に勘違いしている例でしょう。 
吟醸酒などというと、つい米から得られたアルコールだけだと勘違いしているかも知れません。 
実は、現在日本の市場にある清酒のほとんどすべてに、醸造アルコール(主にジャガイモデンプンから作られたアルコール)が入っています。 
嘘だと思ったら、吟醸酒のラベルをよく見てください。 
これにはいろんな理由があります。 
単に安いアルコールを混ぜるという理由だけではありません。 
大まかな理由は、インターネットでも調べられるでしょう。
⑤これはつい最近も、似た記事を書いたと思います。 
自然現象などは、人間の身の回りの出来事とは桁違いなことが多いため、マグニチュードなどのように対数という、高校で習うものを利用します。 
対数を詳しく説明する気はありませんので、ここでは結果のみ簡単に書きますと、マグニチュードに使っている式では、1増えると約30倍、2増えると約1000倍の規模(エネルギー→力)になります。
ですから、4違ったら100万倍です。 
時々占い師の方が、地震占いなどで、マグニチュード9の地震が東京をおそうと言ったあと、その日にマグニチュード4の地震があり、ほら少し違ったが占いは当たったなどということもあるでしょう。 
でもこれって、3000万倍も違うんですよ。 
あなたは明日30億円を手にするでしょうと占い、100円玉を拾ったら、占いが的中と言いますか?