毎回述べていますが、シーベルト計算方法がさっぱり分からない。
おそらく文部科学省あたりの地図にも、ベクレルは載せていても、おそらくシーベルトを載せてしまうような危ない綱渡りはしないだろう。
まあ、それはさておき、年間被曝100ミリシーベルト地域に住めるようになるのに10年だとか。
普通に考えたら、政府が言っている許容量1ミリシーベルトになるには……。
ああ、さっと計算できなくなった。
とりあえず、その100ミリシーベルトとかが本当だとして、ラフな計算をしてみよう。
放射性セシウムもまとめて、半減期30年とラフラフ計算だ。
30年後に、50ミリシーベルト。
60年後に、25ミリシーベルト。
90年後に、12.5ミリシーベルト。 面倒だから12ミリシーベルト。
120年後に、6ミリシーベルト。
150年後に、3ミリシーベルト。
180年後に、1.5ミリシーベルト。
ああ、やっと近づいた。
でも、これは除染とかいう移染を考えていない。
で、移染について、やはりラフラフの計算をしてみよう。
今はすでに雨が大量に降ってしまったから、これからの甘い計算は当てはまらないが、話が難しくなるから簡単にいこう。
乾燥して風の吹かない地面なら、おそらく地表10センチメートルくらい掘れば、相当のセシウムは取り除けた。
この過去形ではあるが、最も簡単な仮定に基づき計算する。
土を10センチメートル×10センチメートル×10センチメートルとると1リットル。
水ならば約1キログラムだが、土はこれより重い。
地球平均だと、およそ水の5倍になる。
が、土はかなり空気を含んでいるからせいぜい3倍くらい。
ここはおまけして2倍としておこう。
とすると、1リットルで2キログラムになる。
1メートル×1メートル×10センチメートルの土だと、10センチメートル立方の100倍だから、200キログラム。
10メートル四方、つまり1アールなら、20000キログラムだから、20トンだ。
この土を運ぶのに必要なトラックは、4トン車とか呼ばれる車で5台分ではないだろう。
4トン車というのは車両重量も含めた重さだから、おそらく3トンも積めないのではないだろうか。
つまり、1アールの土を運ぶのに最低7台の4トントラックが必要になるだろう。
さらに問題は、これらの土は一般の土砂とは違うから、実際には鉛で覆われたような特殊車両が必要になる。
こうした車両は、毎週ゴミ回収にくるトラックのように、呼び名の3割以下の重量しか積めないだろう。
つまり、仮に今のゴミ回収車両を使っても、4トン車なら20台近くが必要になるだろう。
ということは、100メートル四方の野球場サイズなら2000台。
小さな区1キロメートル四方なら、20万台。
大きな町10キロメートル四方で、2000万台。
福島県くらいの大半をカバーする100キロメートル四方なら、20億台。
こうした車両の1台あたりの相場はよく分からないが、息子が関西に引っ越したときは、地震直後でガソリンも不足していたせいか20万くらい取られてしまった。
まあ、現実には普通ならこの6、7割だろう。
さらに、業者同士ならさらに半額、大量発注でディスカウントして、特殊車両、危険物手当ての割り増し込みで、1日貸し切り5万円としよう。
1日4往復としても5億台だから、5億×5万円は?
ありゃりゃ、25兆円???
さらに、この土掘り作業、監督者の給料、施設建設、維持費を考えると……。
ああ、頭が痛くなってきた。
しかもこれは、雨も降らなければ風も吹いていない場合。
でも、多分この計算は間違っているのでしょう。
そうでないと、100ミリシーベルトの地域が10年以下で1ミリシーベルトになるはずがありませんから。
繰り返しますが、100ミリシーベルトという数字を、どこの誰が、どう計算したのかは、いまだに分かりません。
ですから、文部科学省あたりも地図にシーベルトなどという数値を入れる危険は犯さないだろうと考えています。
シーベルト、シーベルトと騒いでいるのは、マスコミなどに思えてしまいます。
万が一、億が一、文部科学省あたりが、シーベルト記載のある地図を提示したとしたなら、それは大目玉でしょう。