
私はある[その他]派
ビールを飲んでしまうと、ノンアルコールビールはイマイチ、イマニとなってしまう。が、アルコールを飲んではいけない状況での一杯は、なかなかいける。
私達の頭と体は、ホップ味がビールと教えこまれているから、ノンアルコールビールのホップ味は、ビールを飲んだ偽体験をできるからだ。
ビールと言えばエジプトだ。
ドイツという方もいらっしゃるだろうが、ここでいうエジプトとは、3~4000年前のエジプトのことである。
初ビールを王が飲むのが、当時の一大イベントであった。これは日本の新嘗祭にも似たところがあるだろう。
ピラミッド建築の時代は知らないが、エジプト最大の王ラムセスⅡ世の頃は、労働の対価としてビールも配られていた。
その少し前の、ツタンカーメンと日本語訳された王の時代も同様だったろう。
ツタンカーメンのオヤジは、エジプト始まって以来の大宗教改革をしたから、オヤジ亡き後の息子には風当たりが相当強かったろう。
早くしてこの世を去ったツタンカーメン王には、その死因を含めて、幾多の謎が多い。
私は、ツタンカーメン王は、ビール初飲みの儀式を利用して暗殺されたのではなかろうか、などと考えてみた。
しかし、エジプト王の歴史から名を削られてエジプトの歴史になかったことが幸いし、最近になりほぼ完全な墓が見つかったことは、歴史の皮肉である。
もしツタンカーメン王の存在が知られていたなら、つまり歴史から葬られていなかったなら、とうに盗掘にあい、私たちは黄金のマスクを見られなかっただろうからだ。