6月19日 (木)
次の日は素晴らしい人に出会った。
この宿付近は、山は見えずアスファルトの道が縦横に走っているだけ、1時間2時間歩いても変わりばえなさそうだ。
そこで1日宿に居てもいいが、YHの人が池田町にある十勝ワイナリー(十勝ワイン城)見学に行ったらどうかと勧めてくれた…聞くところによるとそこのワイナリーはここから電車でひと駅ふた駅と近いので行ってみることにした。
ワイン城ともいわれ白亜の大きな建物らしい。
そこに行くための電車時間など聞いていると、昨日泊まった宿泊者が
「私もこれから行く。遠慮なく乗ってください。一緒に行きましょう」
といってくれて、その親切に甘えて彼の車に乗せてもらって行くことにした。
この人は、長野から車で来て北海道を回っていると言う。
9時前にYHを出て、20分ぐらい走るとワイナリーに着いた。
この人がワイナリーの入り口まで連れて行ってくれて中に入ったところで、お礼を言って別れた。
30分ぐらいで見学を終わり、さてどうしようかと、立ちすくんでいると、前方から彼が「見をわりましたか」と声がかかった。
そしたら「帰りも送りますよ」と言ってくれた。
暑い中、駅まで歩くのは大変、おまけに道もよく解らないので、またお願いしてしまった。
親切な人がいて大変うれしい。
助手席に乗ってYHに戻るまでいろいろと話した。
彼は35歳の時に、ちょっとした事故で、片目の視力を失って片目で生活していると言う。
聞くところによると、テニスのラッケットの弦を張っているときに、弦が切れて目にあったったとのこと。
私は小学生の時に、事故で片目の視力を失ったので、似たような人がいると思った。
また 1人で旅をしているので、「奥さんはどうした?留守番か」と聞いたら去年の11月に亡くなったと言う。10年間ぐらい介護をしたらしい。
介護中でもショートステイに入れて、毎月1回くらい山に登っていたと言う。
ずっとずっと介護だけでは、気が滅入り、また自分の生活が無くなっちゃうので、ショートステイに頼んで、気晴らしが必要という。
私も全く同じで女房を、ショートステイに入れての旅である。
私の同種類の人がここにいた。
奥さん亡くなっちゃったから、今はかなり自由にいろいろ、山や旅をしているともいう。
さらに突っ込んでみた。
「お孫さんは?」
「孫は3人いる」
「一緒に住んでいる?」
「いや、長男夫婦が敷地内に、家を建てたいと言ってきたけど断った」
「断った。なんで?」
「土地は広くないし、それにお互いに、気を遣うのは嫌だよ」
「で、どうなった?」
「歩いて10分くらいのところに、土地を買って自分たちで建てたよ」
話しはまだ続くのであるが、私と同じ、いや私より「さっぱり、あっさり」している人だと思った。
孫が3人いるようだが、孫のいろいろは、全て子供に任せて、私は気を使わないで、何かの時がなければ、孫の面倒も何も見ないと言う。
子供に気を使ったりするのも嫌で、、今はお互いに干渉しないので大変いいと・・・、
「別に孫が可愛いくないわけではないが、孫との距離も一定に置いている」。
まぁまぁ私と似たり寄ったりだが、恐れ入りました。先輩!
彼は80歳になったという。
そんなこと話しているうちにYHに着き、その後は宿でで休みながら本を読み楽しんだ。