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タバコ増税は「おやじ狩り」?

「自称カリスマ禁煙コーチ」改め「禁煙の伝道師」山崎裕介です。


7月16日のことになりますが、
与謝野馨経済財政担当大臣が検討を求めている
タバコ税や酒税の増税について、

野田佳彦財務大臣は、
「国民理解を得やすいとも言われるが、税制を通じた
『おやじ狩り』みたいなもので、こんなことやっていいのか?
という議論もある」と述べて、慎重な姿勢を示したとありました。

http://mainichi.jp/life/money/news/20110717k0000m020041000c.html

この記事を見た時に、直感的に野田財務相は喫煙者だと感じました。
案の定、後で調べてみたところ、有名な喫煙者だとわかりました。

まず、タバコとお酒の増税を歓迎しないのが「おやじ」だと決め付けている点に、
違和感を覚えたのです。

皆さんもお分かりの通り、タバコやお酒を嗜む方は、「おやじ」だけでなく、
女性も若い男性もお年をめした方もいらっしゃるからです。

また、未成年者の喫煙者が多いことも周知の通りです。

この当たり前のことがわからないのです。

政治家であれば、ご自分の有権者が「おやじ」だけではないと当然ながら
わかっているはずです。

様々な年代の方にわかりやすく政治を説くのが真の政治家だとわかっていながら
この様な発言をするのは、ほとんど無意識のなせる業だと思いました。

以前からこのブログでお話している通り、喫煙者が毎日吸っているタバコの
ほとんどが無意識で吸われています。

同じように喫煙者はタバコに対する反対意見には、無意識に抵抗姿勢をとります。

私が行う企業での禁煙セミナーで、喫煙している社員が無意識に抵抗を示すのと
同じなのです。

タバコに関して無意識で本能的に発言する財務大臣が、日本たばこ産業の株を50%以上保有している
財務省のトップに立っているのです。

日本が世界保健機関の「タバコ規制枠組み条約」を批准しているにもかかわらず、
日本国内で「受動喫煙防止」政策や喫煙規制が遅々として進まないのもわかるというものです。

それならば、良く耳にする首相の任命責任を問う声が聴かれてもよさそうに思うのです。、

ところが、自民党の副総裁の大島理森氏は、タバコの族議員として
また、ヘビースモーカーとしても有名だそうです。

先ごろ、自民党改革委員会が党改革案の目玉に盛り込んだ「党本部の全館禁煙」は
大島副総裁の反対にあって、あえなく分煙にせざるを得なくなったという
ニュースを聞くにつれ、タバコの引き起こす影響は健康だけではないと
つくづく考えさせられました。

http://www.asahi.com/politics/update/0630/TKY201106300556.html

タバコを吸っていらっしゃる方は、本能的にタバコをやめたり、吸えなくなるのが
怖いのです。
何とかこの不安を回避したいと、ほとんど無意識の行動をとるのですね!

これだから、首相の任命責任を問うどころか、それこそ超党派で団結しかねない
勢いを感じます。

このような政治家に日本を任せて良いのでしょうか?

本当に寂しい思いがこみ上げてくる今日この頃です。


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山崎 裕介
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