今年3月
38年勤めた会社を定年退職し、4月よりグループ会社に入社した。
昨日は定年退職した同期の方々の送別会がホテルであったようだ。
その頃父の自宅(、というか自分にとっては実家)では、母、自分と妻と1歳の娘、そして弟の嫁ともうすぐ2歳になる甥っ子が集まって、弟の嫁と甥っ子の誕生会の準備をしていた。
弟も仕事を終え実家に向かっている時、父からももうホテルの前からタクシーに乗ったと電話があった。
この3月4月はそれぞれがバタバタしていた。
父は、前職の引き継ぎ。 単身赴任していた北見からの引っ越し。 入社に向けての準備などなど。
母は、15年勤めて去年辞めた事務職のパートを、何度も頼まれ今日までの1ヶ月間限定でバイトをしていた。 後は父の引越しの手伝いで北見に行ったり、孫の顔見に仙台来たりなどなど。
自分は仙台への2ヶ月出張から帰り、最後の引き継ぎと、起業の為の準備。
妻は共に仙台に来て、ワンルームのウィークリーマンションで一緒に過ごした。 20年ぶりに作並にいる98歳のおばあちゃんにも会いに行った。
1歳になる娘は、仙台で1歳の誕生日を迎え、仙台で初めて歩き、仙台でひな祭りをして、仙台で赤ちゃんから幼児になった気がする。 おじいちゃんおばあちゃんは、このすべてを札幌で一緒に過ごしたかったようだ。 おばあちゃん2人は、それぞれ別の日にはなったが仙台2泊3日一人旅で孫の顔を見に来てくれた。
弟は、年度末で仕事も忙しいなか、お嫁さんの親御さんと2世帯住宅を建てる事を決めた。 現在土地探しやお金・住宅についての勉強などなど。
お嫁さんは、先日より育児休暇を終え、甥っ子を保育園に預けながら職場復帰した。 女性の勤務環境に理解のある会社で、定時の一時間前退社など、育児休暇をとりやすい&応援する環境があり、長く頑張っていきたいと仕事のモチベーションも高い。
もちろん甥っ子の保育園の行事にも参加などなど。
甥っ子は、初めての共同生活である保育園に行き始め、朝は泣いて甘えてみたり、保育園で病気をもらってきたりしながらも、日々男らしくわんぱくに磨きがかかってきている。 甥っ子を見て、自分の時のことも思い出すと、男の子の方が甘え癖が強いのように思う。(注意:子供の時の話。今は違う!)女の子はすぐ「女」が出てきて、女性の保育士さんにも嫉妬を見せたりする。
そんなこんなでそれぞれが思い出深い3月4月だったが、今回は父親の話。
先日、父と母を招待して、上に書いた8人で「父の卒業式」をやった。
いつもサポートしてくれている母や奥さんたちが食べたことのないものにという事で、高級しゃぶしゃぶに。
事前に自分がお店に行き、店長さんに事情を話して相談に乗ってもらった。
父は肉より魚介派なので、お刺身の盛り合わせと、ずわい蟹とたこのしゃぶしゃぶを入れてもらった。
2次会は妻がカラオケ好きなのを知って、「カラオケ行くか!」と柄にもないこと言ってたので採用。
2人へのプレゼントは、札幌グランドホテルとパークホテルで使える商品券。 お嫁さんのアイデア。
父は家での食事や晩酌が好きで、2人で外食することはほとんどない。 このプレゼントはそのきっかけ作り。
当日はたぶんみんなにとって忘れられない夜になった。
まず自分から開会のひとこと。
孫からの花束贈呈。 そして写真撮影。
母からの感謝の言葉と乾杯で始まった。
意外にも父が「うまいなぁ」と肉を結構食べてた。
もちろんみんなも初めて食べる国産最上級和牛。とける。
最初から最後までおいしいの連続だった。
父が芋焼酎のお湯割りにうつる。弟が「それ3つで!」 父、弟、自分の3人で同じ酒を呑む。
孫はお店の人にも愛想をふりまき、笑顔で返してくれるやさしいスタッフさんたち。
奥さん2人も、久々の街での外食に嬉しそうだ。 笑顔が絶えない。
最後に弟から締めのあいさつ。 一緒にプレゼントとみんなからの寄せ書きを渡す。
2次会カラオケ。
子供用の部屋で、ぬいぐるみや柔らかいクッションなどもある。
音量を抑えめにしてカラオケ大会スタート!
自分と弟の「兄弟船」で幕が上がる。。
意外にも、父も母も積極的に歌う。 みんな順番通りに途切れず曲がどんどん入っていく。
曲の合間にみんなからの寄せ書きを読む父。 何度も読み返している様子。
あっという間の2時間。
最後のひとことは自分から。
だいだいはこんな内容。
今回改めて今までを思い返してみて実感した父の人生。
何をしてきたかではなく、今夜が全てをあらわしている。
今夜、子供と孫までが全員健康で顔を合わせ、相手を尊重しあいながら、楽しく過ごすことができている。
そんな今夜は、父が今まで頑張ってきた証だ。
父の転勤に合わせて何度も転校した。
今までで16回引っ越した。 旭川・室蘭・静内・富川など。。
子供の頃はいやだった。 社会に出てから人見知りをせず各地の話をできる自分に気づいた。 財産だった。
富山の祖父母の家に遊びに行った時、仙台に祖父母と遊びに行った時、いつも父はいなかった。 働いていた。 生活を支えてくれていた。
一度も夫婦ゲンカを見た事がなかった。 見えないとこでしてたよと母が笑ってた。
妻を初めて実家に連れて行った時から、父の空気が変わったのを思い出した。
はじめて孫を抱いた時の顔、見たことないくらい崩れた笑顔。 自分のときもこうだったのかな。
自分は事業を興すことを選んだ以上定年はない。 自分で決めるものだ。
ただ、その時は今夜のように迎えられるだろうか。
人生の目標がまた一つ増えた。
ほんとうにおつかれさま。
ほんとうにありがとう。
しあわせだね。父さん。