N e w  Y o r k B l o w -NYでもタコ焼きを焼く英国人へ- -372ページ目

伝説の一家


昨日、『或る一家』の愛用の品々が公開された。
その数、何と約700点。
その『或る一家』とは、ケネディ元大統領一家。
今回NYで一家の愛用の品々がオークションに掛かる事になり、
ニューヨーク、ニュージャージー、ヴァージニア、
保養地として名高いマーサズ・ヴィンヤードの各ケネディ家から、
選りすぐりの約700点もの品が選択され、
その品々がこの程公開された。
この時点で、未だにこんなに家が有るのかと内心では項垂れてしまった。(*゚Д゚)=3
嗚呼、金持ちになりたい...!!(貧民の叫び)

ケネディ一家といえば世界中で誰もが知っている家族で、
世界一有名な家族と言って良い筈だ。
その一家の愛用の品々と聞けば、誰もが興味を持つ。
その愛用品が高価な調度品だけでなく日用品だと聞けば、
尚更一体どんな物を使ってるんだ!?って興味がそそられる。
勿論私もその一人。
タダの日用品、されどケネディ家の日用品。
となれば、消しゴム一個でも文字通り「お宝。」
ってな事で、早速取材に出掛けた。

出掛けた先は世界で有名な、サザビーズ。
閲覧には一人解説の為の職員が付いてくれ、
判らない事が有れば直ぐに答えてくれるという便利な状態で、
展示会場を周る事が出来た。

展示会場は日用品を展示するとあって、
キッチン類はキッチンで、
寝具類はベッドルームでといった様に、
部屋の一部を再現するような形式で展示。
その展示品はJr.のミニカーや馬の玩具から、
子供用の箪笥、子供用ベッド、大人用ベッド、
ソファ、ダイニングセット、絵画、食器棚、食器セット、
サイドテーブル、毛皮、宝飾品類、
そして一家の未公開写真等、正に多岐に亘る。

当時のファッションリーダーだったジャッキーの毛皮や宝飾品類は、
流石に一点物も多く予想価格の10倍位になる物も有るかもと、
担当者の鼻息も荒い。
今回の目玉はダイヤとサファイヤを散りばめたブローチ。
職員に因れば150万円位の値が付くと予想されているらしい。
「日用品」のオークションなのに、150万円なんて流石ケネディ家!
普段着で150万のブローチ付けとんのか!?と驚愕。

中でも西洋、西洋といえばロッキングチェアと言えば読書...
ってな風に連想させるロープ張りのロッキングチェア。
実はJFKは腰痛の持病が有り、
楽に腰掛けられるロッキングチェアは、
JFK愛用の椅子だったと教えてくれた。
私の世代よりも随分前の世代なので、
こういうミニ情報を教えて貰えるのはとても有り難い。

今回の出品物の中で個人的に目を惹いたのは、カバー付ライカ。
価格がめちゃくちゃ高い訳じゃなかったので、
価格に見合う様なら入札しようと思った。

出品物の中には一家の日常生活の匂いが含まれており、
二人の子供の成長過程が表されている物等、
中には未公開写真も有りこれ等出品物を見ていると、
如何に彼等の生活に他人が入り込んで居るかが良く判る。
所謂お父さんが撮った子供や家族の写真というのが無い家なんだと実感した。
プライベートが有る様で、全く無い生活の日々。
と同時に、生前Jr.と食事した時の話の内容を思い出した。

ケネディ家の人達はもうみんな居なくなったのに、
歴史の無いアメリカでのロイヤルファミリーと呼ばれ、
未だに多くの人々を魅了して止まない彼等の根強い魅力。
「ケネディ家」とは、アメリカ人にとって魔法の言葉。
アメリカの良き時代を象徴する美男美女夫婦の一家であり、
理想的で絵に描いた様な幸せの家族。
アメリカ人の誰もが望んだ幸せの形だった。

しかし実際には度重なる不幸のせいで、
呪われた一家とも言われたケネディ家。
それでもみんな彼等に魅了され続けた。
確かに私の知るJr.は、本当に魅力的な人だった。
彼の飾らない所がみんなとの垣根を無くしていた。
そんな彼もこの世を去って何年も経つ。
未だに愛され続けるケネディ家の像を実感し、
今アメリカに一番必要な物を見た様な気がした。

結局4時間ほど掛けて解説付きで全てをみて、
「これがブッシュ家ならどうなってる?」と帰り際、
解説係に意地悪な質問をしてみた。
上級職員の解説係の彼は、意味深な含み笑いをし乍らこう答えた。
「推して知るべしですよ」
彼の言葉を聞くと同時に、二人で爆笑した。
いつになれば、「次のケネディ家」はアメリカに現れるのか。
日本同様、国を担う人間の登場が待たれるところだ。

今回のオークションの予想落札総額は約10億円で、
収益金は慈善団体に渡る予定。
オークション品の展示は13日迄、
オークションは15-17の3日間。
日本からの入札も可能との事。
興味の有る方は、是非入札を。



【今日のリンク】

  サザビーズ