N e w  Y o r k B l o w -NYでもタコ焼きを焼く英国人へ- -305ページ目

新しい競争相手

2-3日前に新聞で最近ニューヨーカーの、
密かなヒット・スウィーツとして取り上げられていたのが、







日本製シュークリーム







日本で5年位前に関西から火がついた、
ビアード・パパ(本社:大阪)のパイ・シューだ。

今までのシュークリームと言えば、
シューはふんわり柔らかくてほんのりバターの香りがし、
クリームはどっしりとした思いカスタードクリームが、
注入されている物を想像したが、
今日日のシュークリームは、全く違う。

これまではプリンを柔らかくした様な、
どっしりとしたクリームが主流だったが、
言葉を変えれば「ボテッ」とした感じで重かった。
タダでさえ火が入ってるのに、
それ以上にまた火を入れて焼く、
クリームパンのクリームみたいだった。

しかし昨今、日本の洋菓子市場でブームになった、
サクサク感のある「パイ・シュー」は、
今までの重いクリームと全く違う物を要求され、
クリームの軽さをも厳しい基準で判断される様にさせた。
アメリカ進出した麦の穂のシュー皮は、
実用新案登録までした製法を現地でも厳守させている。

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今までにも色んなパティシェが工夫に工夫を重ねて、
軽い食感のクリームが考案されていたが、
それは敷居の高いホテルや高級菓子店の物だった。
だが貪欲な女性消費者は、
それをも一般小売へ下ろしてきた結果が、
この「パイ・シュー」なのだ。

濃厚なミルクに天然バニラビーンズで香り付けられた
カスタードクリームに、
ホィップされた生クリームの泡の空気が抜けない様に、
手早くサックリ混ぜ合わせて、
ほんのり甘いクリームが出来る。
そして、それをシュー皮に詰めるのだ。

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表面をサクサクした食感にする為に、
シュー生地の上にパイ生地を載せて焼いた皮は、
今までのやわらかいだけのシュー皮とは正反対の物。
一口噛む毎にしっかりした皮の味と、
食んだ時に一緒に口に入るクリームが、
皮のバターの香りと一緒に口一杯に広がり、
クリームの空気を含んだ柔らかさが何とも心地よい。

こんな美味しいスウィーツに、
甘いもの好きのニューヨーカーが飛びつかない訳が無い!
それも、「魅惑の国・日本」から来たスウィーツ。
飛びつく要素、バリバリ!
 
ってな事を考えてたら食べたくなったので、
早速41streetのショップへ行った。
買う時はいつもこの41streetの店舗へ行く。
ここは日系のパン屋が「カフェ」と名乗り店舗を構え、
その中のコーナーショップとして営業している。

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一応カフェと名乗っているので、
少ないけど店内には座席が有り、ドトールみたいな店。
そこでは店内で販売されてる菓子パンと飲み物を買い、
そこで飲食出来るようになっている。
なので、客はそこで買ってその場で食べる事も出来るが、
シュークリームは大抵の客が日本同様持ち帰り用として買う。
 
1個からの販売を行っているが、
箱詰めでは6個~10個入りとなっている。(確か10個迄の筈)
ドーナツよりもちょっと割高だが、
たまに目先を変えるおやつとしては、
腹持ちもしないしサクッと食べられるので、
手軽に楽しめるおやつだ。

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普段は普通のシュークリームのみの販売だが、
たまたま買いに行った日は特別日で、
抹茶味のシュークリームを販売していたので、
隣家の子供の分を入れて3個づつの6個にして貰った。
それと前日の売れ残りを3-4個を一袋にした、
おつとめ品を売ってたのでそれと、
それ以外の菓子パンを2-3個買い持ち帰った。

帰宅後隣のベルを鳴らし、ご飯の後で、
宿題が終わってたらうちへおいでと声を掛けた。
すると8時頃、隣の子は妹を連れてやってきた。
彼女の目前で箱から私と相方の分だからと2個を抜いて、
残りの4つを持たせて、
「明日幼稚園から帰って来たら、家族で食べなさい」と言った。
すると彼女達は大好物を見て大喜びで、
代わる代わる私にキスをしておやすみと帰っていった。
 
シュークリームは、大体1個$1.25。
クリームはオーダーしてから目前で注入してくれ、
フレッシュさをアピールしている。
ドーナツよりもカロリーが高いとされているが、
口当たりの軽いクリームで、
何処にも無いパイ・シュー皮が好評で、
店外に行列が出来るほどの大人気。

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最高1日5,000個売れる時も有り、
開店以来順調な売り上げを維持していて、
今後シスコやハリウッドの他に、
全米に20店舗をオープンする計画だそうだ。
 
ニューヨークにはタルト・パイ・ケーキ・チョコを
扱う店はゴマンと有るけれど、
それらの店でシュークリームを扱う店は殆ど無く、
(フレンチ・クリーム・パフはあるけどね)
見事に見つけたスキマ産業の場所で、
ビアード・パパの着眼点は良かったと言える。

しかし今後シュークリームでの商いが、
何処までアメリカで定着するかが問題だ。
ここまで来るのに、オープンして、
1年以上掛かっているからだ。
 
世界一のダイエッターであるアメリカ人。
それを暫くの間は夢中にさせる事が出来ても、
果たして継続的に夢中にさせる事が出来るのか?
ドーナツの食べ過ぎで死んだプレスリーみたいに、
シュークリームの食べ過ぎで誰か死んでくれたら、
伝説の日本菓子として認識されるかも知れない。
 
 
 
 
ま、NYで食べる事も無いけど、
わざわざNYで食べるのもオツかもね...。
 
Beard Papa in Cafe ZAIYA                     
18 East 41street                            
btw 5th Ave+Madison Ave                      
 
740 Broadway                               
near Astor Place