アメリカ人の声

Reuters
今春に肺ガンに罹患している事を公表していた、
ABCの看板キャスターのピーター・ジェニングス。
終に彼は人生を終えた。
今日ABCの友人がメールを寄越してくれ、
ここ東京で知る事になった。
1968年米テレビとして初の中東ベイルート支局を開設するなど、
15年もの長期に渡り国際報道の一線で活躍した。
1983年に「ワールド・ニュース・トゥナイト」のメイン・キャスターに昇格。
この頃にアメリカの報道に対する基礎が形成され、
それを形作るリーダーとしての3大ネットワークの一員だった。
昔ながらのジャーナリストよろしく、
彼も喫煙しているジャーナリストの一人だったが、
一旦禁煙したものの4年前のあのテロが起こり、
ストレスのせいか喫煙を再開していた。
プレス・センターであった時に、
ワイシャツからタバコの臭いがしたので、
尋ねるとまた始めたんだとバツの悪そうな顔をして答えた。
でもあの時のあの仕事振りを見れば、また吸いたくなる気は解る。
タバコによる罹患かは不明だが、彼の命が短かったのは事実だ。
時には厳しい事も有ったが、
尊敬できる彼の仕事に対する姿勢から、
学ばねばならない事も多かった。
会う度に色んな事を学び、私達からも吸収しようとする彼を見て、
こう有りたいと思う事は多々有った人の一人。
また会って、今どんなネタに興味を持っているか知りたいと思う一人だった。
ダン・ラザーといい、ピーターといい、
未だ活躍して欲しいと思う人が次々居なくなり、
本当に残念。
享年67。
ニューヨークの自宅で、家族に看取られて逝ったらしい。
一報が入った時には、
ABCでは涙した人が何人も居たとメールに有った。

CBSのダン・ラザーと Anders Krusberg
カナダから移民して掴んだチャンスとキャリア。
無駄に終わらせず次世代に受け継がれていって欲しい、
知恵を沢山持った人だった。
CBSのダン・ラザー、NBCのトム・ブロコウ、
そしてABCのピーター・ジェニングスの3大巨頭の黄金時代は、
一人欠けた時にもう終わっていたのかもしれない。
合掌。
【今日のリンク】
AP News