艶が~るktkr。
えー、艶がは何のネタを出しておこうかなぁ。
艶が旦那樣方が
現代にタイムスリップしたらどうなるかという
妄想から派生した
夢小説でもうpしとこうか←
え?まだ翔太くんしか活躍してないじゃんって?
……キコエナーイ←
え?書きかけだって?
……キコエナーイ←
里見花絵ちゃんは
花里ちゃんのパクリですよ。どや
花里ちゃんの力士好きネタ
堂々と使ってる所から
ご判断を←
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
◆設定◆
幕末の時代から突然、現代にやって来てしまった志士達。たまたま修学旅行で京都を訪れていた◯◯(主人公)と翔太は、彼らと遭遇してしまい、行く当てのない彼らを引き取る事に……
私たちはあの日、修学旅行であの場所を訪れていた。
そして彼らも、何の因果かあの場所に来てしまった。
この巡り合わせは、運命だと信じてもいいのだろうか……。
◆第一章◆
「今から15時まで、自由行動だー。班ごとにまとまって行動することー。では解散だー」
柿本先生の妙に伸ばした物言いに可笑しさを覚えながら、私は後ろに立っている花絵に声をかけた。
「花絵、どこに行きたい?」
「もう、◯◯はんってば。わては壬生寺に行きたいって、何日も前から言うてはるやないの」
花絵が悪戯っぽくウィンクする。
私の親友、里見花絵は歴史オタクだ。一度彼女の家に行った時、本棚に収められている歴史の本の量に驚愕させられたほどだ。出身は京都の方らしく、時々話し方に訛りが入る。修学旅行で京都に行く事に決まって以来、喜びを隠しきれない様子だった。
「◯◯はんは、どこか行きたいところ、ない?」
「いや、私はそんなに……」
花絵がにやりと笑う。
「ははーん、さては『あたしは翔太くんと一緒に行けるなら、どこでも楽しいわ』とか考えとったのやろ。隠しても無駄やでぇ」
先程の説明に一言付け加えるのを忘れていた。花絵は妄想族だった。
「そ、そ、そんなこと……っ」
「顔、真っ赤やで。あぁ、◯◯はんにこないに想われるなんて、結城はんも幸せ者やなぁ」
「里見、声大きすぎだよ」
顔をほてらせた私の横に、真っ赤になった翔太くんがやって来た。
「そ、そうだよ。大体私、翔太くんとはただの幼なじみなんだから……」
「◯◯はん。素直にならないと、いつか後悔するでぇ」
クックッと笑う花絵。
結城翔太くんは、私の幼なじみだ。バスケ部のエースで、クラス一の長身。性格も優しく、おまけに顔もかっこいいものだから、学年の女子の半数は翔太くんを狙っていると言っても過言ではないほどの人気者だ。花絵は、どうも私と翔太くんをくっつけたがっている節がある。
「ほら、結城はん、リーダーなんやからしっかりせんと。◯◯はんへのポイント、いっぱい稼いどき」
「……里見……」
「あ、何、もしかしてわてのこと、邪魔や言いたいんか?そやな、修学旅行なんてラブイベントに、わてなんかがいたらお邪魔やな。ほな、わては瀬川はんと一緒に行きますわ。ほれほれ、瀬川はん、あの二人の邪魔せぇへんで、早よ行こうや」
「うーす、じゃーな結城、頑張れよー」
にこにこと笑いながら、花絵は一班の副リーダーである瀬川くん(因みに、相撲部のエース)を連れて行ってしまった。
「……行っちゃった……」
呆然と呟く私の横で、翔太くんは盛大にため息をつく。目元がほんのり色づいていた。
「……しょうがないな。じゃあ、二人で回るか、◯◯」
「そうだね……」
赤くなった顔を見られないように、少しだけ俯く。
「じゃあ、ここの歴史館に行こうか?」
翔太くんの指が、私の持っているガイドブックに触れた。
彼の優しい声が、いつもより少し緊張している。
「うん、そうしようか……花絵と瀬川くんは、壬生寺に行くのかな?」
「そうかもな。里見のことだから、瀬川のこと引っ張ってでも行きそうだなぁ」
クスクスと笑う翔太くん。
「もう、こうなったら私たちも楽しんじゃおうか。ね、翔太くん」
「うん。……俺は正直、里見に感謝して……いや、やっぱりなんでもないっ。行こう、◯◯」
翔太くんが、さっと私の手を取った。
「えっ、翔太く……!」
私の顔が、かあぁっと熱くなるのを感じる。
数歩先を歩く翔太くんの顔も赤い。
「ほ、ほらっ、早く行こうっ」
慌てたように早口になる翔太くんが、何だか少し可愛くて、私は頬が緩むのを堪えながら歩調を早めた。
翔太くんの指先の熱を感じながら。
◆第二章◆
「ここが××歴史館か……」
翔太くんが呟く。それと同時に、そっと手が離れた。
「い、入り口、ここじゃないんだね。裏かな?」
少し火照った顔を誤魔化すように、辺りを見回す。
「あ、ほら、あそこにドアがあるよ。あそこじゃないかな」
ドアを発見し、微笑みながら翔太くんを振り返る。
「分かった。……あのさ」
「何?」
まだ赤い翔太くんが、そっと俯く。
「……笑ってると可愛すぎるから、ちょっとこっち向かないで……」
その言葉に、せっかく元に戻った顔がまた熱くなる。
「……も、もう、翔太くんってば……」
慌ててそっぽを向き、ドアに駆け寄る。
「入るよ……」
ドアノブに手をかけ、ぐっと引っ張る。
「あれ?重いな」
「◯◯、手伝うよ」
翔太くんの声が、頭よりも高いところから降ってくる。
「……ありがと、翔太くん」
翔太くんがふっと微笑んだのが分かる。私の手を包み込み、ぎゅっと力を込め、彼は言い放った。
「行くよ、せー……のっ」
キィィィィ……
小さく軋みながら、そのドアが開いた。
その時、全ては始まった。
◆第三章◆
中には、真っ暗な空間が広がっていた。
「……あ、間違えちゃった……かな?」
私は急いでドアを閉めようとする。
「誰だ、お前は」
その途端、暗闇の中から、ドスの利いた低い声が響いてきた。
「ひゃっ!?」
小さく悲鳴を上げて、ドアから手を離す。後ろで、翔太くんが息を呑む音が聞こえた。
足音がだんだん近づいてくる。と同時に、その声の主の姿が見えてきた。
すらりとした長身。意志の強そうな漆黒の瞳は切れ長。前髪が、額に少しだけかかっている。額には「誠」と書かれた鉢巻きをしていた。整った顔立ちを、少し歪めてわなわなと震えている。
問題なのは、彼の服装だ。着物を着て、浅葱色の羽織りを羽織っている。その上、腰に刀までさしている。
銃刀法違反だ。というかそれ以前に変質者だ。かなりの美形だが、暗闇の中で、刀を持って、わなわな震えている。ものすごく危険な匂いがする。
「……何だ、お前は!?」
その人は私の前までやって来ると、いきなり刀に手をかけた。
「……答えろ。事と次第によっては、お前を斬る」
ギラギラした瞳が私を射抜く。
「……き、斬るって……何で、そんなこと」
「そんな怪しい格好しておいて、何でも何もないだろう」
「怪しいのはそっちじゃ……」
必死で抵抗すると、何かが擦れる音がした後、暗闇の中で何かが光った。
刀だ。
「俺も女子供はできるだけ斬りたくないが……仕方あるまい……」
本能的に恐怖を感じ、喉まで叫びが出かかった瞬間。
「土方さん、何やってるんですか!」
「やめろッ!」
若い男の人の叫び声と、翔太くんの怒鳴り声が聞こえてきた。
「総司……」
土方さんと呼ばれた彼が、刀をゆっくりと下げる。私は、命が助かった事を察知し、震える息を吐いた。
「◯◯、大丈夫か!?」
崩れ落ちそうになる私の肩を、翔太くんがそっと支えた。
「ごめん、俺……本当に情けないんだけど、体が強張っちゃって……怪我、してない?」
翔太くんが心配そうに私の目を覗き込む。
「だ、大丈夫……」
顔が引き攣っているのを感じながら、無理矢理笑顔を作る。
「ほら、お嬢さんが怖がっているではありませんか。いきなり斬りかかるなんて、どうかしてますよ?土方さん」
総司と呼ばれた若い男の人が、土方さんを嗜めていた。
「それじゃあ総司、お前だったらこの状況をどう説明するんだ。見回りをしていたら、突然地面が揺れて、こんな暗い所にいて、目の前には珍妙な格好をした小娘と小僧がいる。何なんだ、一体」
「私にも分かりませんよ。……お嬢さん」
総司さんが私の目線まで屈む。
彼も、土方さんと同じ浅葱色の羽織りを着ている。彼も刀をさしていた。一つに結い上げた長い髪の毛と、子供のようにあどけない、優しそうな顔立ちは、美青年というよりは儚げな美少女を連想させる。
「不躾な質問で申し訳ないのですが、……ここはどこですか?」
「……××歴史館です」
「××歴史館」
総司さんが首を捻る。
「聞いた事がないな。やはりこいつらは曲者だ」
「土方さん、うるさいですよ」
総司さんが笑顔で切り捨てる。
「……おい、総司、斬るぞ」
土方さんが、またわなわなと震え出す。
「おや、土方くんに沖田くん」
その時、奥の方からまた違う声がした。
やってきた男の人は、またも着物だった。右手に煙管を持っている。首に巻いている布が、とても上品そうな雰囲気を醸し出している。私は、彼の見目麗しさにも目を引かれたが、一番気になったのは彼が金髪だという事だった。いわゆるハーフアップにした金髪と着物の組み合わせが、異常なはずなのにすごく馴染んでいる。
「何をやっているんだい?……というか、ここはどこだい?」
「あっ、慶喜公」
彼の名はけいきというらしい。何だか美味しそうな名前だ。
総司さんが笑顔で挨拶する。隣で、かなり不機嫌な顔をした土方さんが言葉を続ける。
「ここがどこか、こいつらに白状させようとしているところです」
「ふう……ん?」
慶喜さんが私たちに目を向ける。
「おや、なかなか可愛い子じゃないか。名前はなんて言うんだい?」
にこりと悪戯っぽく微笑む慶喜さん。
可愛い、と素で言われた事に動揺しながらも、私は恐る恐る口を開いた。
「……○○、です……」
「ふうん。君は?」
「ゆ、結城翔太、です」
「そうか……」
慶喜さんは口先に微笑を浮かべると、私の方にぐっと顔を近づけた。
そのまま、私の頬を両手で包み込む。
「……!?!?」
「◯◯、今、どういう状況なのか、俺に教えてくれるね?」
甘い声が、息と一緒に耳元で囁かれ、私はぞくぞくした。
「あっ……あの……」
「慶喜はん、ええ加減に、いつでもどこでもおなごを誘うのは止めてくれまへんか」
凛とした男の人の声が響く。
「……ま、まさか……」
翔太くんが呆然と呟く声が耳に入る。
どうしたの、と聞き返そうとした時、ぱちんという音が響いた。
「その軽薄さには、感心しまへんよ」
「いてっ、も~秋斉は固いんだからぁ」
慶喜さんが扇子で叩かれた音だった。その音と同時に、私の頬から慶喜さんの手が離れる。上気した頬を冷ますように、顔を少し振ってみる。
秋斉と呼ばれた男の人は、扇子を片手に持ったまま呆れたように慶喜さんを一瞥し、それからふと私たちを見た。
「……あんさんらは……」
秋斉さんがこちらをじっと見つめる。
美しい人だ。かっこいいという表現よりも、美しいという表現の方が似合っている。瞳の奥に、捉えどころのない不思議な感情が渦巻いているようだ。藍色の着物が、白く綺麗な肌によく映えている。立ち居振る舞いも上品で、慶喜さんとはまた違う謎めいた高貴さを讃えていた。
秋斉さんが口角を小さく上げて微笑む。
「うちの置屋にきたらどうやろか、慶喜はん」
「俺なら、毎日逢いに行くね」
屈託のない笑顔を見せる慶喜さん。
「俺なら毎日、部屋に忍び込むぞ」
またも違う声が聞こえてきた。今度は大きくて明るい声だ。翔太くんが頭を抑える。彼の顔色はひどく悪かった。無理もない。
「た……三谷はん。あんさんのその行動力は、もっと違う所に使うべきやありまへんか」
翔太くんのように頭を抑える秋斉さんに、三谷さんが近づく。
暗闇の中で、真っ赤な着物が目を引く。細く鋭い瞳と、妖しい微笑を浮かべた唇が、危なげな魅力を孕んでいた。他の人よりも少しだらしない着こなしだが、それもよく似合っている。短い髪をくしゃりと掴み、彼が口を開く。
「固いことを言うなよ、藍屋さん。ところでここはどこなんだ?」
「××歴史館です」
私はとっさに口を挟む。どうやら大変な状況に巻き込まれているらしいというのは、本能的に分かった。正直、頭はパンク寸前だ。この状況を分析したいのは、むしろ私の方だった。できればどんどん言葉にして、頭をクリアにしたい。
「お」
三谷さんが私の方を向く。そして、くすりと笑った。
「お前、可愛いな」
そう言い放つなり、三谷さんは私の肩をぐっと引き寄せた。
「え、三谷さ……!?」
「俺の本当の名前は三谷和助じゃねぇ。……本当の名は、高杉晋作だ。だが、新撰組の奴らがいるから、今は三谷と呼んでおいてくれ」
三谷さん、もとい高杉さんがこっそりと耳打ちする。
妖艶な声を耳に唇が触れそうな距離で囁かれた私は、もちろん赤くなった。
「お、そんなに赤くなるなよ。女の赤い顔に、男は弱いんだぜ」
にやりと片眉を上げて笑う高杉さんを前に、私は赤面したまま何も言えない。
「それで、今、一体どういう状況なんだ?」
間近で顔を見つめられて、心臓がドキドキしているのが分かる。因みに、未だに高杉さんは私の肩から手を離してくれていない。
「あ……あの……手、手を……」
精一杯にそれだけを口にすると、奥の方でまた新たな声がした。
「三谷はん、ええ加減にせえへんと……」
落ち着いた、低めの声だった。ようやくまともな人が現れたかと思ったが、次の言葉に私は絶句した。
「男女の作法の手ほどきは、わてに任せてくれればええんやから……。三谷はんは強引で困りますわ」
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
唐突にここまで書いて終わり。←
あとノートにメモってあった艶がネタは
リク小説の構想と発想元となった
ネタ&各キャラクターの
イメージソングなので、
ネタの方は一応晒さず
イメソンを慎ましく晒します←
各キャラのイメソン
翔太くん;奥華子「春風」
土方さん;シド「レイン」
主人公ちゃん;ユーミン「acasia」
沖田さん;奥華子「君の空」
秋斉さん;平原綾香「Reset」
艶が~る全体;平原綾香「I will be with you」/平原綾香「Reset」
艶が全体の一個目のは、「未来から来た大事な君を守りたい この手を差し伸べたい」とかあってもろ艶がです←笑
二曲目のResetは本当に良い曲で
大好きです(´∀`)
ぜひ聴いてみてね……!!
因みに土方さんのレインって曲は
こんな風に主人公ちゃんと
会う前は過ごしてたのかなっていう
妄想だよ……!!かっこいいよ……!!←
③に続く!
えー、艶がは何のネタを出しておこうかなぁ。
艶が旦那樣方が
現代にタイムスリップしたらどうなるかという
妄想から派生した
夢小説でもうpしとこうか←
え?まだ翔太くんしか活躍してないじゃんって?
……キコエナーイ←
え?書きかけだって?
……キコエナーイ←
里見花絵ちゃんは
花里ちゃんのパクリですよ。どや
花里ちゃんの力士好きネタ
堂々と使ってる所から
ご判断を←
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
◆設定◆
幕末の時代から突然、現代にやって来てしまった志士達。たまたま修学旅行で京都を訪れていた◯◯(主人公)と翔太は、彼らと遭遇してしまい、行く当てのない彼らを引き取る事に……
私たちはあの日、修学旅行であの場所を訪れていた。
そして彼らも、何の因果かあの場所に来てしまった。
この巡り合わせは、運命だと信じてもいいのだろうか……。
◆第一章◆
「今から15時まで、自由行動だー。班ごとにまとまって行動することー。では解散だー」
柿本先生の妙に伸ばした物言いに可笑しさを覚えながら、私は後ろに立っている花絵に声をかけた。
「花絵、どこに行きたい?」
「もう、◯◯はんってば。わては壬生寺に行きたいって、何日も前から言うてはるやないの」
花絵が悪戯っぽくウィンクする。
私の親友、里見花絵は歴史オタクだ。一度彼女の家に行った時、本棚に収められている歴史の本の量に驚愕させられたほどだ。出身は京都の方らしく、時々話し方に訛りが入る。修学旅行で京都に行く事に決まって以来、喜びを隠しきれない様子だった。
「◯◯はんは、どこか行きたいところ、ない?」
「いや、私はそんなに……」
花絵がにやりと笑う。
「ははーん、さては『あたしは翔太くんと一緒に行けるなら、どこでも楽しいわ』とか考えとったのやろ。隠しても無駄やでぇ」
先程の説明に一言付け加えるのを忘れていた。花絵は妄想族だった。
「そ、そ、そんなこと……っ」
「顔、真っ赤やで。あぁ、◯◯はんにこないに想われるなんて、結城はんも幸せ者やなぁ」
「里見、声大きすぎだよ」
顔をほてらせた私の横に、真っ赤になった翔太くんがやって来た。
「そ、そうだよ。大体私、翔太くんとはただの幼なじみなんだから……」
「◯◯はん。素直にならないと、いつか後悔するでぇ」
クックッと笑う花絵。
結城翔太くんは、私の幼なじみだ。バスケ部のエースで、クラス一の長身。性格も優しく、おまけに顔もかっこいいものだから、学年の女子の半数は翔太くんを狙っていると言っても過言ではないほどの人気者だ。花絵は、どうも私と翔太くんをくっつけたがっている節がある。
「ほら、結城はん、リーダーなんやからしっかりせんと。◯◯はんへのポイント、いっぱい稼いどき」
「……里見……」
「あ、何、もしかしてわてのこと、邪魔や言いたいんか?そやな、修学旅行なんてラブイベントに、わてなんかがいたらお邪魔やな。ほな、わては瀬川はんと一緒に行きますわ。ほれほれ、瀬川はん、あの二人の邪魔せぇへんで、早よ行こうや」
「うーす、じゃーな結城、頑張れよー」
にこにこと笑いながら、花絵は一班の副リーダーである瀬川くん(因みに、相撲部のエース)を連れて行ってしまった。
「……行っちゃった……」
呆然と呟く私の横で、翔太くんは盛大にため息をつく。目元がほんのり色づいていた。
「……しょうがないな。じゃあ、二人で回るか、◯◯」
「そうだね……」
赤くなった顔を見られないように、少しだけ俯く。
「じゃあ、ここの歴史館に行こうか?」
翔太くんの指が、私の持っているガイドブックに触れた。
彼の優しい声が、いつもより少し緊張している。
「うん、そうしようか……花絵と瀬川くんは、壬生寺に行くのかな?」
「そうかもな。里見のことだから、瀬川のこと引っ張ってでも行きそうだなぁ」
クスクスと笑う翔太くん。
「もう、こうなったら私たちも楽しんじゃおうか。ね、翔太くん」
「うん。……俺は正直、里見に感謝して……いや、やっぱりなんでもないっ。行こう、◯◯」
翔太くんが、さっと私の手を取った。
「えっ、翔太く……!」
私の顔が、かあぁっと熱くなるのを感じる。
数歩先を歩く翔太くんの顔も赤い。
「ほ、ほらっ、早く行こうっ」
慌てたように早口になる翔太くんが、何だか少し可愛くて、私は頬が緩むのを堪えながら歩調を早めた。
翔太くんの指先の熱を感じながら。
◆第二章◆
「ここが××歴史館か……」
翔太くんが呟く。それと同時に、そっと手が離れた。
「い、入り口、ここじゃないんだね。裏かな?」
少し火照った顔を誤魔化すように、辺りを見回す。
「あ、ほら、あそこにドアがあるよ。あそこじゃないかな」
ドアを発見し、微笑みながら翔太くんを振り返る。
「分かった。……あのさ」
「何?」
まだ赤い翔太くんが、そっと俯く。
「……笑ってると可愛すぎるから、ちょっとこっち向かないで……」
その言葉に、せっかく元に戻った顔がまた熱くなる。
「……も、もう、翔太くんってば……」
慌ててそっぽを向き、ドアに駆け寄る。
「入るよ……」
ドアノブに手をかけ、ぐっと引っ張る。
「あれ?重いな」
「◯◯、手伝うよ」
翔太くんの声が、頭よりも高いところから降ってくる。
「……ありがと、翔太くん」
翔太くんがふっと微笑んだのが分かる。私の手を包み込み、ぎゅっと力を込め、彼は言い放った。
「行くよ、せー……のっ」
キィィィィ……
小さく軋みながら、そのドアが開いた。
その時、全ては始まった。
◆第三章◆
中には、真っ暗な空間が広がっていた。
「……あ、間違えちゃった……かな?」
私は急いでドアを閉めようとする。
「誰だ、お前は」
その途端、暗闇の中から、ドスの利いた低い声が響いてきた。
「ひゃっ!?」
小さく悲鳴を上げて、ドアから手を離す。後ろで、翔太くんが息を呑む音が聞こえた。
足音がだんだん近づいてくる。と同時に、その声の主の姿が見えてきた。
すらりとした長身。意志の強そうな漆黒の瞳は切れ長。前髪が、額に少しだけかかっている。額には「誠」と書かれた鉢巻きをしていた。整った顔立ちを、少し歪めてわなわなと震えている。
問題なのは、彼の服装だ。着物を着て、浅葱色の羽織りを羽織っている。その上、腰に刀までさしている。
銃刀法違反だ。というかそれ以前に変質者だ。かなりの美形だが、暗闇の中で、刀を持って、わなわな震えている。ものすごく危険な匂いがする。
「……何だ、お前は!?」
その人は私の前までやって来ると、いきなり刀に手をかけた。
「……答えろ。事と次第によっては、お前を斬る」
ギラギラした瞳が私を射抜く。
「……き、斬るって……何で、そんなこと」
「そんな怪しい格好しておいて、何でも何もないだろう」
「怪しいのはそっちじゃ……」
必死で抵抗すると、何かが擦れる音がした後、暗闇の中で何かが光った。
刀だ。
「俺も女子供はできるだけ斬りたくないが……仕方あるまい……」
本能的に恐怖を感じ、喉まで叫びが出かかった瞬間。
「土方さん、何やってるんですか!」
「やめろッ!」
若い男の人の叫び声と、翔太くんの怒鳴り声が聞こえてきた。
「総司……」
土方さんと呼ばれた彼が、刀をゆっくりと下げる。私は、命が助かった事を察知し、震える息を吐いた。
「◯◯、大丈夫か!?」
崩れ落ちそうになる私の肩を、翔太くんがそっと支えた。
「ごめん、俺……本当に情けないんだけど、体が強張っちゃって……怪我、してない?」
翔太くんが心配そうに私の目を覗き込む。
「だ、大丈夫……」
顔が引き攣っているのを感じながら、無理矢理笑顔を作る。
「ほら、お嬢さんが怖がっているではありませんか。いきなり斬りかかるなんて、どうかしてますよ?土方さん」
総司と呼ばれた若い男の人が、土方さんを嗜めていた。
「それじゃあ総司、お前だったらこの状況をどう説明するんだ。見回りをしていたら、突然地面が揺れて、こんな暗い所にいて、目の前には珍妙な格好をした小娘と小僧がいる。何なんだ、一体」
「私にも分かりませんよ。……お嬢さん」
総司さんが私の目線まで屈む。
彼も、土方さんと同じ浅葱色の羽織りを着ている。彼も刀をさしていた。一つに結い上げた長い髪の毛と、子供のようにあどけない、優しそうな顔立ちは、美青年というよりは儚げな美少女を連想させる。
「不躾な質問で申し訳ないのですが、……ここはどこですか?」
「……××歴史館です」
「××歴史館」
総司さんが首を捻る。
「聞いた事がないな。やはりこいつらは曲者だ」
「土方さん、うるさいですよ」
総司さんが笑顔で切り捨てる。
「……おい、総司、斬るぞ」
土方さんが、またわなわなと震え出す。
「おや、土方くんに沖田くん」
その時、奥の方からまた違う声がした。
やってきた男の人は、またも着物だった。右手に煙管を持っている。首に巻いている布が、とても上品そうな雰囲気を醸し出している。私は、彼の見目麗しさにも目を引かれたが、一番気になったのは彼が金髪だという事だった。いわゆるハーフアップにした金髪と着物の組み合わせが、異常なはずなのにすごく馴染んでいる。
「何をやっているんだい?……というか、ここはどこだい?」
「あっ、慶喜公」
彼の名はけいきというらしい。何だか美味しそうな名前だ。
総司さんが笑顔で挨拶する。隣で、かなり不機嫌な顔をした土方さんが言葉を続ける。
「ここがどこか、こいつらに白状させようとしているところです」
「ふう……ん?」
慶喜さんが私たちに目を向ける。
「おや、なかなか可愛い子じゃないか。名前はなんて言うんだい?」
にこりと悪戯っぽく微笑む慶喜さん。
可愛い、と素で言われた事に動揺しながらも、私は恐る恐る口を開いた。
「……○○、です……」
「ふうん。君は?」
「ゆ、結城翔太、です」
「そうか……」
慶喜さんは口先に微笑を浮かべると、私の方にぐっと顔を近づけた。
そのまま、私の頬を両手で包み込む。
「……!?!?」
「◯◯、今、どういう状況なのか、俺に教えてくれるね?」
甘い声が、息と一緒に耳元で囁かれ、私はぞくぞくした。
「あっ……あの……」
「慶喜はん、ええ加減に、いつでもどこでもおなごを誘うのは止めてくれまへんか」
凛とした男の人の声が響く。
「……ま、まさか……」
翔太くんが呆然と呟く声が耳に入る。
どうしたの、と聞き返そうとした時、ぱちんという音が響いた。
「その軽薄さには、感心しまへんよ」
「いてっ、も~秋斉は固いんだからぁ」
慶喜さんが扇子で叩かれた音だった。その音と同時に、私の頬から慶喜さんの手が離れる。上気した頬を冷ますように、顔を少し振ってみる。
秋斉と呼ばれた男の人は、扇子を片手に持ったまま呆れたように慶喜さんを一瞥し、それからふと私たちを見た。
「……あんさんらは……」
秋斉さんがこちらをじっと見つめる。
美しい人だ。かっこいいという表現よりも、美しいという表現の方が似合っている。瞳の奥に、捉えどころのない不思議な感情が渦巻いているようだ。藍色の着物が、白く綺麗な肌によく映えている。立ち居振る舞いも上品で、慶喜さんとはまた違う謎めいた高貴さを讃えていた。
秋斉さんが口角を小さく上げて微笑む。
「うちの置屋にきたらどうやろか、慶喜はん」
「俺なら、毎日逢いに行くね」
屈託のない笑顔を見せる慶喜さん。
「俺なら毎日、部屋に忍び込むぞ」
またも違う声が聞こえてきた。今度は大きくて明るい声だ。翔太くんが頭を抑える。彼の顔色はひどく悪かった。無理もない。
「た……三谷はん。あんさんのその行動力は、もっと違う所に使うべきやありまへんか」
翔太くんのように頭を抑える秋斉さんに、三谷さんが近づく。
暗闇の中で、真っ赤な着物が目を引く。細く鋭い瞳と、妖しい微笑を浮かべた唇が、危なげな魅力を孕んでいた。他の人よりも少しだらしない着こなしだが、それもよく似合っている。短い髪をくしゃりと掴み、彼が口を開く。
「固いことを言うなよ、藍屋さん。ところでここはどこなんだ?」
「××歴史館です」
私はとっさに口を挟む。どうやら大変な状況に巻き込まれているらしいというのは、本能的に分かった。正直、頭はパンク寸前だ。この状況を分析したいのは、むしろ私の方だった。できればどんどん言葉にして、頭をクリアにしたい。
「お」
三谷さんが私の方を向く。そして、くすりと笑った。
「お前、可愛いな」
そう言い放つなり、三谷さんは私の肩をぐっと引き寄せた。
「え、三谷さ……!?」
「俺の本当の名前は三谷和助じゃねぇ。……本当の名は、高杉晋作だ。だが、新撰組の奴らがいるから、今は三谷と呼んでおいてくれ」
三谷さん、もとい高杉さんがこっそりと耳打ちする。
妖艶な声を耳に唇が触れそうな距離で囁かれた私は、もちろん赤くなった。
「お、そんなに赤くなるなよ。女の赤い顔に、男は弱いんだぜ」
にやりと片眉を上げて笑う高杉さんを前に、私は赤面したまま何も言えない。
「それで、今、一体どういう状況なんだ?」
間近で顔を見つめられて、心臓がドキドキしているのが分かる。因みに、未だに高杉さんは私の肩から手を離してくれていない。
「あ……あの……手、手を……」
精一杯にそれだけを口にすると、奥の方でまた新たな声がした。
「三谷はん、ええ加減にせえへんと……」
落ち着いた、低めの声だった。ようやくまともな人が現れたかと思ったが、次の言葉に私は絶句した。
「男女の作法の手ほどきは、わてに任せてくれればええんやから……。三谷はんは強引で困りますわ」
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
唐突にここまで書いて終わり。←
あとノートにメモってあった艶がネタは
リク小説の構想と発想元となった
ネタ&各キャラクターの
イメージソングなので、
ネタの方は一応晒さず
イメソンを慎ましく晒します←
各キャラのイメソン
翔太くん;奥華子「春風」
土方さん;シド「レイン」
主人公ちゃん;ユーミン「acasia」
沖田さん;奥華子「君の空」
秋斉さん;平原綾香「Reset」
艶が~る全体;平原綾香「I will be with you」/平原綾香「Reset」
艶が全体の一個目のは、「未来から来た大事な君を守りたい この手を差し伸べたい」とかあってもろ艶がです←笑
二曲目のResetは本当に良い曲で
大好きです(´∀`)
ぜひ聴いてみてね……!!
因みに土方さんのレインって曲は
こんな風に主人公ちゃんと
会う前は過ごしてたのかなっていう
妄想だよ……!!かっこいいよ……!!←
③に続く!