岩魚炭火に網をかけ、根まがりたけ(細いタケノコ)、シイタケを焼く。岩魚は遠火でじっくり焼くから、三十分ぐらいかかる。それまで、山の芋鍋をつついて地酒を一杯やった。山芋鍋は、鶴の湯の主人が考案した鍋料理である。山の芋をすり下して団子にしたものを、きのこ入りの出し汁に入れて煮る。岩魚がきつね色に焼けると「とてもおいしい」と言って、ムシャムシャ食べた。