どう生きてきたら、こういう人間になるのか、本気で謎に思ってた。
あたしの大事な大事なばーちゃんを毎日困らせ、泣かせる悪い人。
昔は、仕事から帰宅したら、夕飯が用意されてるちゃぶ台を、理由も語らずひっくり返す人だったらしい。
酔っ払ってチャリでコケて、血だらけになって帰ってくる事もしばしば。(これは、あたしの記憶の中にもしっかりある)
おかんは、小さい時にそろばんでブン殴られて玉がバラバラに弾け飛んだのを忘れないと言っていた。
泣きながら、玉を1個1個拾って復元させ、その後も使用したらしい。
ブン殴られた理由は、学校帰りにコロッケを買い食いしたからだそうだ(笑)。
ここ数年は、一人じゃ何もできないクセに、世話してくれてるばーちゃんに理由なく怒鳴り、ありがとうの一言も言わなかった。
何を言っても、キレられて会話にならないので、あたしはずーーっと黙って見ていたが、とうとう我慢の限界がきたのが今年の春頃。
初めて大喧嘩した。
あたしにキレる事はなかったからね。
初めてキレられた。
お前に言われる筋合いはねー!って言われた。
腹は立つし、悔しいし、ばーちゃんは泣くし大変だった。
今思い返してみても、「あの時喧嘩しなきゃよかった、ごめんなさい」……とは思わないけどね。
良い思い出は……あたしが高校生の時に、よく一緒に公園まで散歩して鳩にパンをあげた事。
保育園時代に、持って帰ってきた給料袋の中身を見せてもらったら、1万円札がいーっぱい入ってたから「すごいね、すごいね!」と騒いだら、満面の笑みで酒を飲んでいた姿(超、鮮明に覚えてる)。
去年、家に誰もいなかったからパスタを作ってあげたら「なかなかイイ味だ」と言って少食なクセに全部食べてくれた事(絶対無理して食べきった)。
高校生の時、近所の総合ホールで吹奏楽の区大会的なものがあって、あたしが総合司会を務めた時、密かに見に来ていたらしく、帰宅してから「感動した」と言って泣いていたという話を聞いた事。あたしは演奏者じゃないのに(笑)。あたしが家に帰ったら、あたしが読み上げたセリフの一文を言ってきた。ちゃんと聞いてた証拠だ。照れくさかったが、うれしかった。そして感動ポイントがわからない人だなぁとも思った。
うちの家族と、いとこ家族の全員で看取る事ができました。
よかった。
身内全員が集合した瞬間、血中酸素の数値が一気に低下し始めた。
最後まで、自力で呼吸してた。
呼びかけても、触っても何も反応してくれなかったけど、ずーっと半開きのまんまだった目を、最後に自力でギュッと閉じた。
左側にパニック状態のおかん、右側に震えるばあちゃん。
二人の肩を支え続けて、冷静に見ていたが、最後は泣いてしまったな。
すげーむかつく人だったけど、3歳の時からずっと一緒に居たから、やっぱり悲しいね。
ばーちゃんも「早く死ねばいいのに」と、昔っから割と本気でつぶやいていたのに、やっぱりそれが現実になってしまうと、辛いよね。
じいちゃん、お疲れ様でした。
三途の川でタバコのポイ捨てして怒られてなきゃイイけどな\(^o^)/