蹄を高らかに響かせながら、


赤信号を突っ切っていく。

 
クラクションを遥か後方に聞きながら、


マイ駒を進める。


と、急に馬足が鈍る。


これは…あれか。


ニンジンか。


仕方ない。


最寄りのガソスタに横付けすると、


気のいい店員が出てくる。


「いらっしゃいませ!レギュラーですか?ハイオクですか?」


「無農薬で。」


赤いやつを三本たいらげて、


マイ駒もはつらつ。


しかし安堵と共に、


自らの空腹に気付く。


最寄りのドライブスルーへ。


カウンターが低かった。


というか、


馬の背が高かったので、


仕方なく駐車場にマイ駒をとめて、店内へ。


しかし息をつく暇もなく、


走り寄ってくるおまわりさん。


「ちょっと君!困るよこんな所に馬停めちゃあ!」


「やっぱ?」


さあ、君も始めよう。馬上生活。


*注 道路交通法では、馬は軽車両扱いです。