今日は珍しい患者さんが来院されました。
10年前に
私が相当苦労した症例でした。
一度の射精につき、
運動精子が2~3個という、
今なら、TESEしましょう!というレベルの精子でした。
奥さんの卵巣機能は正常であった為、
採卵では10個以上の卵子が得られました。
しかし、運動精子が極めて少ないため、
5時間ほどかけて精子を見つけてICSIしていました。
精子が足りないので、
残りの卵子は卵子凍結し、
私が暇な日に連絡して精子を持参してもらい、
とにかく精子を探して、
居れば、
卵子融解して、回復培養して、
その間に運動精子をドロップに集めて、
ICSIに備えていました。
とにかく、時間がかかる・・・
精子を受け取ってから、
精子処理するのに30分、
運動精子の確認が取れたら、
そこから融解試薬を常温にするのに1時間。
融解するのに20分?だったかな?
回復培養2時間。
ICSIも2時間くらいかけてやってたような・・・
そんな患者さんは
私の事も覚えていて、
「小春さんですね。」
と言ってくださいました。
培養士やっててよかったと思います。
10年間、お迎えを待った胚は、
本日無事、お母さんに子宮に戻ることとなりました。
年齢的にも
もう次はないですが、
捨てずにお迎えに来てくれて、
私も嬉しいです。
そして何より、
胚が喜んでいると思います。