クロイチゴのITニュース収集帳

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au、法人向けスマートフォン「EIS01PT」を開発

法人向けのモバイル端末市場は全くと言っていいほど成長していないが、ここにきてauがスマートフォンを投入してきた。
これはKDDIと3LMがAndroid向けのセキュリティサービス部分での提携、KDDI MULTI CLOUDが背景に上げられる。

個人的には法人向けモバイル市場は宝の山だと思っている。
決定的なプラットフォームとセットで、今後市場規模が大きくなっていくだろう。

KDDI端末で懸念されるのがバッテリーの問題。
現状のAndroid端末を見る限り、バックヤードでアプリケーションが動きすぎているせいで、ハードなビジネスシーンでの使用は厳しいように思われる。

比較して、BlackBerry端末は、ビジネスシーンでの使用についてよく考えられている。

カナダに置かれた専用サーバーとの暗号化通信、独自プロトコルによる安定した通信環境、マイクロSDへの暗号化などなど。
そしてバックヤードでのバッテリー消費を抑えるために、スキャン型ではなく境界型のセキュリティの採用。

とはいえ、新しい端末の投入によって市場が活性化されるのは大歓迎である。
今後益々競争が激化し、魅力的な端末が登場する事を期待したい。




インターネットのカタチ-もろさが織り成す粘り強い世界-あきみち

仕事において、そしてプライベートにおいても非常に参考になる1冊であった。
本書は著者が言う通り『教科書的にならずに、あくまで「読み物」として楽しんで頂けること』が、非常に高いレベルで実現されており、インターネットに関わるあらゆる業種の人間が読むべきものだと思う。
著者の高い編集能力を感じ取れる1冊。

普通のインターネットユーザーはakamaiという会社の存在すら知らないかもしれないが、本書を通じて、akamai社の規模の大きさ、技術力を知る事ができる。
本書に記載されている内容ではないが、東日本大震災の時をはじめ、某放送局への膨大なトラフィックに耐え続けているのもakamaiサーバーである。
(akamaiは規模の大きさだけでなく、経路選択の特許などの技術も素晴らしい)

TCPとは、DNSとは何か。
本書では実例をもとに仕組みを体系的に学ぶ事ができるだろう。
今までバラバラの知識だったものが、この一冊を読む事で集約された気がする。

そしてGoogleという企業の巨大さの一端を垣間みることができる点も見逃せない。この内容を踏まえずして、サービスやプロダクトのできのみで単純にGoogle社の評価を行うことはできない。

インターネットのディレクション業を行う人たちは、常々技術者とのコミュニケーションに苦慮していることと思うが、本書を読む事で少しだけその距離を縮めることができるだろう。



Appleの「端末+コンテンツ」の戦略、クラウド時代にも通じるか?...OSとエコシステムの障壁、低くなっている

「以前の購入経験を継続すること」がポイント。販売インフラを持っているだけではなく、インターネット上のサービスとして「継続的に付き合う」関係を作るのはかなり難しい。
クラウド化は人によっては重要なのだろうとおもうが、コンテンツ開発を生業としている自分にとって、本当に重要な事なのだろうか。

404 Blog Not Found:蜘蛛から雲へ - 書評 - インターネットのカタチ

上記にもある通り、両端がスマートであるということが、まさに本質を言い当てている。ユーザーが”どのようなインターフェース(端末)を持ち””どのようなコンテンツにアクセスするか”、その部分以外は、変に騒ぎ立てなければ実はそれほど気になるものではない。

それよりも、どのような”体験”を提供できるのか。

ユーザー体験を無視した複雑すぎるサービスは、技術的にどれほど優れていても、いずれ”継続”の難しさにぶち当たるのだろう。