近頃世間を騒がせている、生活保護受給問題。
大体、生活保護の制度自体が問題なのに、あろうことか、制度の改善を議論すべき議員が一個人を追及することに終始している。
名前を挙げるのは私の本意ではないのだが、河本さんの問題にしても、河本さんが収入を得ながら生活保護受給していたわけでもないのに、なぜ河本さん個人を名指しで追求するのだろうか。また、ネットの反応をみても、皆よってたかって河本さんを詐欺師呼ばわりして糾弾するのだろうか?確かに、河本さんはお母様の受給を知っていながら、生活費を負担せず、受給し続けるのを黙認(一部報道によれば積極的に容認)していたことは、反社会的な行動だったであろう。まして、河本さんは以前から、親族のことをネタにしてきており、親族仲が良好だったイメージがあったので、芸能人としては批判にさらされても致し方ないことだと思う。
しかしながら、あくまでも、河本さんが不正受給したわけではないし、ましてや詐欺行為を働いたわけではない。これが詐欺だというのならば、私は、「役人に依存した政治からの脱却」「派閥解体」をうたって選挙に当選しておきながら、全く実行しなかった片山さつき議員他小泉チルドレンの行為の方が悪質な詐欺だと思うのだ。
まして、河本氏の収入の推移を提出させるとは何事か?それはもう完全にプライバシーではないか。議員がそこまで求める権利があるのか?いくら河本氏が芸能人である意味公人でも、そこまで提出させるいわれはない。議員たちが自分たちの収入を公開するのですら渋ったにもかかわらず、ここまでやる必要は全くないし、権力の濫用だ。
そもそも問題は、生活保護を支給するかどうかを決める役所に、受給資格要件を検討する調査権がなく、しかもその要件が明確ではないことにあるのではないだろうか?
そして、リーマンショック以降、働き口が未だ見つからず、生活保護受給者となった人への対策を政府や国会は立てたのだろうか?
色々な点でこの事件に対する片山議員と世間の反応は、私にはとても不快だ。そして同時に恐ろしく思う。
片山議員は矛先を吉本に向けたが、なぜ、そもそもの生活保護制度の問題、景気対策の問題、雇用の問題へと議論が発展しないのだろう?
片山議員は、「カネ」への執着をもつにいたるまでの心情を身をもって知る必要もない、恵まれすぎた環境で養われたその賢い頭を、どうして個人攻撃に終始させ、日本全体の病巣へ切り込みを入れるために使わないのか?
そして、この問題へ疑問を呈した著名人たちの真意を理解せず、個人をさらしものにすることを好むのか?
ある意味、魔女狩りのような行為をしていることにも気づいていない片山さつきの言動が、あまりにも不快で恐ろしく、こんな人が議員として成り立っている日本の現実に絶望を感じる。
