最近は「リゾートバイトはこんなに素晴らしい働き方なんだ!」という記事が増えてきましたね(笑)
一応一通り目は通しましたが、どの記事にも「リゾートバイトは寮費・食費無料で温泉入り放題!自分で家賃払って生活するのは馬鹿らしい!全国どこでも旅費が無料で行ける!」といった事が大体書いてあります。
今回は、逆にリゾートバイトのデメリットをあげて見ようかなと思って、記事を書いてみました。
【デメリット1】交通費から税金が引かれる
D社だけかもしれませんが、交通費を給料と一緒に振り込むので、税金が引かれます。なので、実際の交通費は書いてある金額から2割くらい引いたものになります。
【デメリット2】意外と出費が多い
2ヶ月や3ヶ月ごとに引っ越しをするようになるので、荷物の送料や新たに買い揃えるシャンプー等の消耗品が地味に痛い出費です。
交通費の話に戻りますが、交通費が満額出ることはないので毎回1万円前後の自腹が発生します。
派遣先は田舎なので公共交通機関の都合で前泊する必要が有る場所が多いので、宿泊代金もかかります。
職場ごとに必要なモノも違うので、毎回買い揃えるハメになります。
リゾートバイトの職場は食費が無料の所が多いですが、お腹いっぱいになる量の食事が出るような所は少ないです。また休日には食事の支給がないので自炊をするか、食べに行くかの2択が強いられます。しかも観光地価格だから飲食店の価格も高いです。
【デメリット3】不便な生活を強いられる
リゾートバイトの職場は基本的に田舎が多いです。(スーパーまで徒歩30分、コンビニまで徒歩15分の職場なら大当たりの時点で察してください…)
田舎なのでバスの本数が1時間に1本有れば多い方なので、買い物や外食は勿論のこと、観光するのにもかなりの不便を強いられます。私は鳥羽に居た時に、バスを1時間待つのが嫌で1時間歩いて駅まで行ったことがあります。
【デメリット4】職場の環境が悪い
田舎だから人が優しいと思ったら大間違いです。来た派遣をいびりまくるお局様が居たり、労働基準法に違反してるレベルの職場環境だったりします。
基本的に現地の人よりも派遣の人の方が優しい人が多いような気がします。それ以上に変な人も多いですが…
派遣がヤバイ奴揃いの時に入ると地獄です。例えば今は「返事も挨拶もお礼も言えない人」「会話が出来ない人」「他人に気を使えない人」「報連相が出来ない人」に囲まれて仕事をしています。
【デメリット5】当たり職場の時に逆に困る
リゾートバイトというのは地元の人でも嫌がるブラック職場に当たることが多いです。リゾートバイトを何回かやってると「どうせ次も…」と最初から決めつけて赴任します。しかも次の職場は入職から1ヶ月後に決めるので、今赴任している職場が良いか悪いかなんてわかりません。だから2ヶ月経ってから良い職場と分かっても今更延長なんか出来ないジレンマがあります。
【デメリット6】寮の環境が終わってる
綺麗な寮に当たった事は1回もありません。どの寮も多かれ少なかれカビが生えてます。
壁が薄い寮も多いです。今の寮は隣でコップを置いた音が聞こえるくらい壁が薄いです。
【デメリット7】毎回1から
毎回1から人間関係だったり生活基盤だったりを整えて行くのが面倒くさいです。
快適なリゾバ生活を送るには、自分から他者と積極的にコミュニケーションを取る必要があります。リゾートバイトはだいたい3ヶ月間事に新人になるので、毎回毎回、相手のコミュニティに入れてもらう作業をするのがかなり面倒くさいです。別に孤高の人でもいいのですが、孤高の人は職場の伝達事項を伝えてもらえなかったり職場の裏ワザを教えてもらえないので、かなり損をすることになります。
自炊しないといけないリゾートバイト先も最近は増えてきましたが、自炊強制なのに寮に調理器具が無かったり、3ヶ月間しか居ないのに調味料を1から揃えるのも財布に大ダメージです。調味料や洗剤等の所望品も使い切れる分だけしか買えないので割高になります。調味料に関しては、3ヶ月間で使い切れるように献立を考えるのも面倒くさかったです。
【デメリット8】次に繋がるスキルが身につかない
所詮3ヶ月しか居ない派遣がするような仕事なので、地元でするバイトよりも簡単な仕事しか任せられません。リゾートバイトの会社は英語力が身につくと謳ってる所が多いですが、多くのホテルでは外国人のお客様の対応はネパール人の従業員がしています。
リゾートバイトで身につくスキルは、「掃除力」「愛想」「郷土料理の知識」くらいでしょうね…
【デメリット9】リゾートバイトのシステム
リゾートバイトの派遣先は、今居る人が延長するかどうか分からないのに求人を出している所が多いです。
応募して選考まで2ヶ月間待たせた挙句に「今居る人が延長するから今回の応募はなしで!」と言われたり、「やっぱり延長の話が無くなったから〇日が赴任日です!」と言われたりします。これってかなり残酷です。
20代なら次が簡単に見つかりますが、30代40代50代でこれをやられたらと思うとゾッとします。
実家に帰れない人は次の赴任先が決まるまでホテル暮らしです。安いドミトリーでも1ヶ月間で6万円近くします。1ヶ月ならまだしも2ヶ月3ヶ月決まらなかったら…?無職期間でも容赦なく食費や洗濯代はかかってきますよ?
【デメリット10】社会復帰できなくなる
長年リゾートバイトをしている人は、正社員で働けなくなります。もともと特殊技能や資格を持ってる人は別ですが、そういう人はリゾートバイトは1年2年くらいで切り上げて辞めていきます。リゾートバイトだけをやってて40歳や50歳になった時に正社員で雇ってくれる会社はありません。勿論リゾートバイトだけで食いつなぐ事も可能ですが、30代くらいから派遣先が決まりにくくなるのでメンタル的にキツイんじゃないかなと思います。
寮費や食費が無料の所が多いので、自分で家賃を払ったり料理をしたりが出来なくなる人が多いです。家賃を払いたくないけど実家にも帰りたくないという人は、ずっとリゾートバイトから抜けられないという負のスパイラルに陥ります。
【デメリット11】結婚が出来なくなる
リゾートバイトをやってる多くの人は独身です。
派遣先の社員も田舎だから独身の人が多いです。
でも派遣と社員で結婚するパターンは少ないです。
3ヶ月間しか居ない派遣と現地の社員の間での恋愛は本気じゃないことが多いです。
派遣社員側からしても比較的都会に生活基盤が有ったとして、それを捨ててまで田舎で生活したいですか?比較的都会に住んでたらソコで結婚した方が幸せなんじゃないでしょうか?
長年リゾートバイトをやってる人は凄い美形で性格も良いのに独身の人が多いです。そういう普通の生活をしてたら100%結婚してる人でも独身なのです。
【まとめ】
昨今のリゾートバイト事情として、寮費や食費が無料の派遣先は減っていってます。酷いところだと月の光熱費1万円を超えたら自腹や洗濯代に1回200円取る所も有るようです。長年リゾートバイトをやってる人は条件が悪くなったのに「一人暮らしよりもお金がかからないから」とこれからもリゾートバイトを続けていくようです。
個人的には、地元でバイトや派遣をしてた時と同じ給料で地元よりも遥かに不便な田舎で車もないWi-Fiもない生活を強いられるくらいなら、実家に帰ってバイトでもした方がいいんじゃないのかなと感じてます。