霧は憂いを表す鏡のように
細部を膨張させ
まるで
廃墟で流れるワーグナー
観測者さえいれば
なんて言葉が良く似合う
Undrop&Rope
歩き回る
平地はやはり白い
何も無い
立ち止まるこの星が
知識よりも小さく感じる、それは
私が夜の黒さを知っているからなのだろうか
それとも、ただ私達が沼の中にいる
「からかもしれない」
沼の中に居るとしても
下りの階段を見つけたら
降りて行くというのが私達の性なのだろうか
「1」
目を閉じたまま広がる世界
踏み外すことのない螺旋
「2」
底が見えない安堵感
どこまでも続く
ゆるやかに下る
「3」
矛盾した飛泉
重なり続けるのは
矛盾と靴の反響音
共和する鐘の表情は
いつしか
繋がってゆく
「久しぶり、今日はどうしたの」
彼は興味なんてなさそうに話しかけてくる
いつも眠っている
ひどい人
そんな彼をみて、私は安堵する
転がる、薄刃
蜉蝣のように
