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Angerme Fan 初心者日記 by 恭介@AngermeFan(仮)

Angerme,アンジュルム (旧スマイレージ) の話題をファン初心者の目線で書いていきます。
たま~に他のアイドルの話題も登場します。


スマイレージファンとして、共感・リスペクトした記事があります。

そのうち流れて見られなくなってしまうと思いますので、
備忘録として貼らせてください。 m(_ _)m


以下、宮元忘太郎氏の記事です。


【スマイレージ改造問題】
増員はよくても改名はありえない理由


http://www.alivem.net/smileage/2094/


本日9月24日配信のハロステにおいて、冒頭でスマイレージからの重大発表がなされた。
初期メンバーである和田彩花、福田花音がやや沈痛な面持ちで語ったところによれば、スマイレージの増員(ハロプロ研修生からのメンバー追加)と、それに伴うグループ名の改名が予定されているとのことだった。青天の霹靂ともいえる発表内容に、衝撃を隠しきれない二期メンバー。勝田里奈をはじめとして、中西香菜、田村芽実が涙を浮かべる。

※動画は省略

スマイレージの光と影

スマイレージは、ハロプロの中でも特異なグループだ。いや、ハロプロにはそれほど多くのグループはないので、どのグループも特殊で個性的だが、スマイレージが特異な点の一つは、モーニング娘。以外の現存するグループの中で唯一「増員が可能であるグループである」という点だ。(※1)

スマイレージは、当時のハロプロエッグから、選りすぐりの精鋭を4人集めて鳴り物入りで結成された虎の子のグループだった。結成後はインディーズでも今まで長く歌い継がれる良曲を提供し続け、さらにはレコード大賞最優秀新人賞まで受賞させることに成功した。しかしその後、ファンとの交流を巡るゴタゴタ(噂レベルの話だが、少なからぬダメージはあった)や、4人いたメンバーが2人辞めることにより、存続の危機に立たされてしまった。

そこで事務所が取った方策が、ハロプロエッグおよび一般オーディションからの「サブメンバーの採用」だった。

しかしいずれにせよ、この不可抗力的な増員劇によって、スマイレージは、Berryz工房や℃-uteと違い、「いざとなればメンバーが増やせるグループ」という可能性を持ったグループとなった。

そこで今回の増員劇だ。

増員の意味とその影響

この増員劇を、企業体としてのアップフロントグループの中での位置づけから考えてみよう。ハロプロでもっとも成功しているグループは何かと問われれば、まず間違いなくモーニング娘。だろう。キッズオーディションに始まる、モーニング娘。以降のプロジェクトは、全てモーニング娘。の成功をモデルとしてローンチされたものであろうことは想像に難くない。

企業にとって価値のある行動は、永続的に利益を出し続けながら存続し続ける活動である。この観点に立つと、自らを否定しながら新陳代謝を繰り返し、新しく生まれ変わり続けるモーニング娘。は、生まれ変わりによる永遠の命を体現した存在である。

Berryz工房(キッズオーディション)も、当初はそれを意識して始まったプロジェクトだった。当時、プロデューサーのつんく♂はこんなコメントを残している。

『Berryz工房』(ベリーズこうぼう)誕生について
2004/01/15

この度、ハロー!プロジェクト・キッズ15人の中から、
プロデューサー判断で選んだ 8人(清水、石村、熊井、須藤、菅谷、夏焼、徳永、嗣永)を
スターティングメンバーとし、 “新ボーカルグループ” 『Berryz工房』を誕生させます。

今回選ばれた8人は、あくまで「スターティングメンバー」です。
ハロー!プロジェクト・キッズでは常に学校を最優先にしているので、
各々、それに対する取り組み方により、番組やコンサート等の出演に関し、
メンバー交代や8人というその人数自体が変わることもあります。

しかし、その後どういった事情によるものかはわからないが、Berryz工房の増員はついぞされることはなく、オーディション合格者の中からは新たに℃-uteというグループが結成された。

かといって、Berryz工房にメンバーの増員をしたからといって、うまくいった(延命に成功していた)可能性と失敗していた可能性は半々と言ったところだろう。グループの人員構成の変更というのは、それほどに博打だ。

スマイレージの前回の増員は、主要メンバーの脱退によって人数が減り、存続の危機にさらされたことがきっかけだった。となると今回も、主要メンバー、すなわちこの決定を「スタッフに提案した」と話す1期メンバーの卒業が検討されている可能性はゼロではない。実際に、映像の中でも、和田が「私達がいなくなった後に」という言葉を口にしている。

メンバーの増減には、グループにもそのファンにも多大なストレスが発生するが、その新陳代謝は長期的には間違いなくプラスに働く。それはモーニング娘。が16年経ってもいまだに新鮮な魅力と人気を獲得していることからも確かだ。

改名によるメリットとデメリット

しかし、同時に発表された改名については、どうも首を傾げざるをえない。

なぜなら、メンバー増員とグループ改名というのは、どちらも大きな変化でありながらその意味は全く正反対に作用するものだからだ。

モーニング娘。が、メンバーを増減させながらも、グループとしてひとつの形と人気を保っていられるのは、人員構成が変わっても、「モーニング娘。」という看板が常に掲げられているからである。これは、選手が引退しても10年、20年と応援を続けられるスポーツチームにも似た構造だ。リリースしてきた曲と、これまでの先輩後輩の関係性が、タペストリーとなってファンの愛着と物語性を生む。

対して、グループ名の変更というのは、これまでの蓄積をリセットする作用がある。そこに真っ向から対立する施策だ。メンバーも変わる、グループ名も変わるでは、同一性が保持できない。グループに対する思い入れを受け止める”箱”になれないのだ。もちろん既存メンバーについたファンは改名後も付いてくるだろうが、グループのファンとしての結束は弱まってしまうだろう。

この原稿を書いている途中で、「改名の理由は事務所による商標登録のし忘れ説」という情報が入ってきた。
商標データベースで確認してみると、確かに「ハロー!プロジェクト」や「モーニング娘。」はアップフロントが商標登録をしているが、「スマイレージ」は4年前(スマイレージのデビュー後だ)に、別の会社が登録している。
このことが今になって社内で発覚したのか、商標を保有している会社から使用料の請求でもあったのか、事情は不明だ。ただひとつ言えるのは、「スマイレージという名称は他社が所有している商標である」ということだ。

メンバーたちの意思は

動画の中で、増員の理由については和田の口から

・武道館という目標を達成したが、もっと進化していきたいから
・二期メンバーが、初期メンバーがいなくなった後の不安を口にしていたから

と明確な理由が述べられ、

「増員がいいんじゃないかなということで、私達2人からスタッフさんに提案して、スタッフさんと一生懸命色々考えて、色々なことを考えていただいたり、私達も考えて増員することを決意しました。」
と説明された。

それに対して改名については

「スマイレージっていうものが日本武道館をやってまずひとつ区切りが付いて、そこから新しい3期メンバーを迎えて、そして、改名をしてそこから第二章がスタートするということで」

という曖昧な説明で、今ひとつ要領を得ない。どういう理由かも誰の発案かも不明なままだ。日本武道館で公演をしたからといって、改名しなければならない理由も、第二章をスタートさせるために改名するだけの納得できる理由もそこにはない。こうなると、先述の商標登録問題がかなり説得力をもって浮上してくるのも仕方ないだろう。何せ、商標が他企業に占有されていることは動かしようのない事実なのだから。

私は、増員については初期メンバーの2人の意向がそれなりに反映されたものだと思っている。もちろん、2人が最初から「増員を」と提案したわけではないだろうが、20歳を迎え、Berryz工房の活動停止を目にし、今後のキャリアを考えた際に、卒業後のことを考えてスタッフに相談をした可能性は大いに有り得る。そこから話の流れで増員、という結論に達したのだろう。

しかし改名については、する理由がないのだ。グループ名は公募するとのことだが、今の状況では「スマイレージ」やそれに類する名前が多数集まることは想像に難くない。
改名に関して、福田花音が「わたしたちもそれなりにかなりの覚悟があって決断したということをわかってください」と説明している以上、ファンとしては沈黙せざるを得ない。もしもやはり商標関連でこのような自体になってしまったとしたら、事務所は新グループ名発表までに商標の譲渡交渉などをして「スマイレージ」の名前を取り戻すしかないのではないか。

マネジメント側が自らの過失で、メンバーを批判の矢面に立たせたり、ファンがメンバーに悲しい思いをさせたりするようなことは、あってはならないのだ。

※1…Berryz工房は結成時に「メンバーは流動的」とアナウンスされたが結局追加はされていない。℃-uteは結成半年後に1名の増員があったが、その後メンバーが現在の5名に固定化されてからは、メンバーも「増員や欠員があったら℃-uteを辞める」と強い拒否反応を示しており、Berryz工房と同様に今後メンバーの増減をすることは考え難い。

(文=宮元 忘太郎)