スーパーマーケット物語

スーパーマーケット物語

昭和後期から平成初期の

スーパーマーケットに勤める

女の子の目を通して日々を物語ります。

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チェッカー・・・レジ係。

お客様のお買い物を

1点1点金額と部門を

レジスターに打ち込む係り。


*今ではPOSレジが主流で

食品のバーコード(JANコード)

をレジスターが読み込んで、

会計金額を出したり、ポイント計算や

サービス券が自動排出されたりしますね。

お預かり金額を打ちこんだり

機械に直接入れるだけで

おつりまで計算して出てくる・・

ああ、なんて便利になったんでしょう。


部門とはお店の売上金額の動向を

みるために、または管理するために

お店側が決めた

商品の振り分け番号です。


例えば、

1部門:野菜、2部門:果物

3部門:精肉、4部門:加工肉

5部門:食品、6部門:菓子

7部門:塩干、8部門:和日配

9部門:惣菜、10部門:鮮魚

11部門:雑貨、12部門:洋日配

13部門:冷凍食品、14部門:アイス

15部門:たまご、16部門:たばこ


などというように分けるわけです。

そして、それぞれに部門担当者がいて

商品の発注をしたり、検品、陳列

補充、前出し(商品が売れて穴が

空いたり、陳列がばらばらになってるのを

きれいに並べ直したりします)


当時の仕事として

商品が問屋から納入されると

検品後ハンドラベラーと呼ばれる

金額と部門を印字する機械で

1点1点に商品にシールを添付して

いきました。板ガム1個1個にもです。

そうでないと、レジ係も金額が

わからないですし(何万アイテムって

ありますから)お客様もわからない

んですね。

チェッカーはその値付けや前出しのお手伝いも

空き時間や客待ち時間(アイドルタイム)

にやります。


朝には早出やサービス残業が

あり、(入社当時は30分

サービスするのが当たり前でした)

早出のチェッカーは

昨日使ったサッカー台

(袋詰めをサッキングと呼び

商品を袋詰めするところをサッカー台

と呼びます)を拭くためのふきんを

洗濯して軽く絞って台に置いたり、

海綿(お札を数えやすいように

指をしめらせる道具)に水を補充したり

つり銭を各レジスターに入れたり

もちろん、朝納入された商品を

検品して伝票にサインしたり

いろんな作業があるわけです。


広告が入っていたり、

その日の特価品があると

複写に書いて各レジに

配布したりもします。


当時コピー機は2階の本部にしかなく

わざわざ2階まで行くこともなく

1階事務所のファックスでコピー

することもなく、複写に書いてました。


朝、ファックスは青果市場や鮮魚市場に

行ったバイヤーから、購入した

商品のアイテムと原価をすぐに

送ってくる手段として使ってました。

それを商品が来る前に

担当者が歩留まりや粗利益を

計算して値入れしていくわけです。

私、山本あゆみ、只今23歳。


昭和59年高校卒業後の5年前の春

地元のスーパーマーケットに就職した。


日本のまん中あたりの県とはいえ、

田舎も田舎。

全国から見れば超マイナーなスーパー。



・・・・・・・・・とはいえ、

地元ではちょっとは名の知れたである。

社長の大石寅蔵の名前を

知らない者はいない。

地元の有力者でもある。



私はその本店に配属された。


役職はチェッカー。

つまりはレジ打ち係。



本店は1階がスーパーマーケットと

衣料品、食料品、本屋など18のテナント

からなっており、

2階には、本部事務所、休憩室、会議室

などがある。



入社した頃は、

まだ店舗数も本店のある県と

となりの県とで4店だったのが

この3年の間に10店舗に

膨れ上がった。



それというのも

今の社長の決断力と統率力の

なせるわざなんだろうな。

ま、店舗数を増やすには

県会議員や国会議員の

コネもいるんだろうけど

そこは地元の有力者。



新年会での社長の話によると

まだまだ店舗数を増やす予定みたい。


まだまだ、従業員も増えるって

ことだよね。


会社が潤って、お給料も

増えてくれるとありがたいんだけど。

新店舗がオープンする時は

また、応援に借り出されるだろうなー


さて、本店は地元就職の人が多いため

チェッカーは独身者は遠くに就職できなかった

婿取りの女性が圧倒的に多く

(田舎は一人娘は婿を取るのが

当たり前なのだ。)


かくいう私もその中の一人。

しかも、私は家が貧乏なので

普通乗用車の免許も取らせて

もらえず、片道徒歩15分

バスで20分の道のりを

通勤することになるのです。


本店に配属されたのは

その年入社30名のうち6名。


チェッカーとして私と

同じ高校だけど、商業科出身の

曽根みどり。珠算4段。

簿記やタイピングの資格も

持ってる女の子。

やっぱり、婿取り。


あと、鮮魚部に大学での

飯山 祐二と、

隣の市の商業科出身者で

バス通勤40分の

相田 健吾

精肉部には

となり町の高校出身の

中村 智也

坂井 翼

が配属された。

お越しくださって、ありがとうございます。


只今、小説の準備中です。


ものすごくいいかげんな

小説で、時代考証もいいかげんです。


筆者えくぼの

独身時代に勤めていた

スーパーマーケットの経験を

元に日々感じていた事や

(主にチェッカー時代のことや

いろんなお客様がいたこと)

当時の裏事情を書く予定です。


なので、経営の事や本当の

スーパーマーケットの詳しい事情なんかは

調べる予定も無く

自分の知ってる範囲で

書くので、まったくもって素人な

小説になるわけです。


だから、間違いだらけの

記憶違いだらけの

おふざけ小説になる可能性大。


それでも、良かったら

おつきあいくださいませ。