二居点生活を始めてちょうど2年が経った。
本当にいろいろあったが落ち着いた。
18きっぷ旅もこれまで念願の只見線、飯田線に乗ることができた。
3年目のスタートにあたり今日から18きっぷ5日間通しで九州を廻ってくることにした。
まず1日目は山陽本線、鹿児島本線で熊本へ向かう。
いよいよ九州で初の普通列車の旅。
楽しみだ。
まだまだ朝は寒い、3月に入ったが広島の家は雪が積もった。
6時前、まだ暗い広島駅から列車は走り出した。
岩国を過ぎ7時前、瀬戸内海に朝日が登った。
少し雲か靄がかかって円形の太陽を直接見ることができる。
何とも美しい。
8時過ぎ徳山に着いた。
やはり平日なので社内は混み合っている。
今日は週明け。
株式市場が間もなく開く。
最近平日は老化防止の為株で頭の体操をしている。
恐らく今日は日経平均が4万円を超えるだろう。
あのバブルの高値を大きく超えてきた。
感慨深い。
思い起こすとバブル頂点の頃は最初に入った会社を辞めてしばらくして長く勤めることになる会社に入り直した頃だった。
正直世間の浮かれた空気は今思い起こして全く感じた覚えがない。
その後の失われた30年と言われた時代を生きて、リタイヤ後に日経平均はバブルピークの水準を回復した。
私は2008年6月にはリーマンショックの寸前で独立した。
ドン底とも言える厳しい時期だった。
リーマンショックの直後日経平均は7000円を割り込んだバブル後最安値となっていた。
そして2011年3月東日本大震災が発生。
直後の5月に店じまいしてサラリーマンに戻った。
思えば何だか皮肉に考えてしまうが、この低迷期をなぞるような歩みだったと思う。
普通列車での旅は様々思い出したり考えたりさせてくれる。
他の移動手段の旅ではこうはいかない。
9時になり本由良を過ぎ車内はガラガラになった。
やっとのんびりできる。
10時過ぎ下関到着。
小倉行に乗り換え。
下関は一昨年10月鉄道150年きっぷの旅で南風泊港から門司へ船で往復。
河豚堪能したのが思い出される。
さあ関門トンネルをくぐりいざ九州へ。
関門トンネルを抜けるのにちょうど3分だった。
下関から小倉へは2駅、近かった。
ここで久留米行に乗換だがしばらく待ち時間があるので小倉名物「かしわうどん」を食べた。
かしわはほぐし身の様である。
しかしそのかしわは炊飯ジャーからよそってくれる。
保温して温かいわけだ。
黒崎を通った。
中3の進路選択で高校受験の他に、鉄道学校と包丁人を目指すことも考えたことがあった。
もし包丁人なら黒崎駅前の割烹料理店に修業に入るはずだった。
12時半近く、博多通過。
小倉から博多は1時間10分程、結構遠い。
久留米到着、荒尾行に直ぐの乗換。
クモハ821-1、普通電車にしては内外観がおしゃれだ。
銀水で1時55分当駅始発電車八代行に乗換。
クハ814-7、前方がオープンで楽しめる。
3時前熊本に着いた。
震災被害を受けた熊本城の回復ぶりを見たいと思い途中下車した。
今熊本はTSMCの大型投資をはじめ国内でも一番旬なところ。
駅周りはやはり都会になって賑わっているようだ。
4日目にはまたその中心菊陽町あたりも列車で通る予定で楽しみにしている。
市電に乗って市役所熊本城前まで行き入城。
やはりまだ修復中のところも多い。
観覧ルートも新しく設営されたものを通る状態で完全に直るまでは長い時間が必要だと感じた。
今日の予定は駅に戻り八代まで南下する。
熊本駅から再び5時前発の鹿児島本線八代行に乗り込む。
夕方にかかって混んでいた。
八代に着いた。
明日の肥薩おれんじ鉄道のきっぷを買っておくことにする。
肥薩おれんじ鉄道は別会社となっており18きっぷでは乗車できない。
実は2日目は少し心配なことがあった。
おしまい