昨日は長年の憧れの一つが果たせた一日だった。

郡山駅6番線ホームベンチから朝日を眺めnew daysのコーヒーを飲みながら回想している。

さて、今日は磐越東線と水郡線に初めて乗車する。

磐越西線は既に新津まで2017年に乗車済み。
今日で磐城の国と越後の国を結ぶ線を完遂することになる。





ここのところ地方路線は災害などで不通になっているところも多い。
乗りたくても乗れない状況は残念だ。

それぞれのホームを見ると、冬休み期間で学生が少く空いている感じだ。
よく晴れているがあまり寒くはない。


キハ110-101が4両編成で入線してきた。

いわきまで区間15駅、1時間半。

郡山を出てしばらく市街地を抜けると低い山間の景色になった。

この路線に関係することで知っているのは、2つ目の三春。
かの三春の滝桜。
残念ながら現地で見たことはないが。

三春に着く。
駅沿いに桜の木がたくさん植わっている。
今日は雪を見ることはないと思っていたら、日陰には少し残っている。




昨日と同じ型の車両に乗っているのに、スピードが全然違う。
何か昨日の3倍くらいかそれ以上の速さで進んでいる気がする。

今日の車内が今回一番空いているかも。

小野新町を過ぎると川沿いの山間部がしばらく続いた。
中通りと浜通りの境目なのかな。
もう9時を過ぎているが霜で真っ白なところがある。まだ冷えているようだ。

いわき到着。

列車でここに来るのは初めてと思う。
以前車ではいわきに何度か来たことはある。
駅前は最近整備したのかきれいではある。
ただどこにでもあるペデストリアンデッキで、この街の表情はうかがえない。




水郡線の乗継もあり、常磐線を1本次にして期待しないで散策。

駅まわりをちょっと歩いた。
お土産を買おうかと思ったが、なかなかない。
やっと駅前ビルの中に小さなアンテナショップがあり調達。

時間はあったが早々にホームに入ってしまった。


常磐線サハE-501-6 10両 10時45分発水戸行。
首都圏を走る電車だ。
何か帰ってきた気分になり、旅行感が薄れるのがちょっとさびしい。

区間17駅、およそ2時間の乗車。

水郡線に乗るために水戸を目指しているが、常磐線の水戸以北も初乗車。

勿来を出ると大津港の手前で太平洋が見え始める。
海の見える車窓はまたいいものだ。




大津港磯原間は海岸沿いを走るので、目の前に広い海を期待したが、防風林や堤防でほとんど海は見えなかった。
残念。





かつての仕事では毎日営業で出掛けていた。
常磐線も都内から石岡までよく乗っていたことを思い出す。
仕事なので特急を使うことも多かったが。

常磐線で困ったことが起こってしまった。
シートヒーターが無駄に熱い。
座り続けていられない。
なんせ、雪国仕様の衣服なのた。
下は極暖を合計4枚履いている。しかもスノーブーツ。
仕方なく、定期的に立っていた。

水戸到着。

久しぶりにホームの立食いそば屋で昼にする。
必殺ちくわ天そばといなり。
あの頃はよく食べたものだ。
何だか嬉しくなった。




しかし、暑い。
あったかいそばを食べたので余計にだ。

この旅は寒いところしか居なかったので、常に酒がバーボンだった。
我慢できず本麒麟とカニカマを調達。

水郡線2番線に来て、まず下を一枚脱いだ。
それから一番端のベンチに座り開栓。
ほぼ一気だった。

水郡線キハE130-5 4両編成。
途中常陸大宮後3両切離し。
たまたま先頭車両に乗った。




しかし、昼間の電車だから空いてると思っていたら、なんとなんとメチャ混み。
これから3時間以上の旅なのにどうなるのか。
区間40駅。

悪いことに対面の1人シートに乗ったので、人が乗ってきてしばらくして足がしびれてきた。
このまま郡山までだと大変だ。気が遠くなる。

この路線もかなりデープだと気になって楽しみにしていた。
首都圏の中では最もローカル度の濃い路線の一つだと思う。
茨城と群馬と結んでると思ってる人もいそうだ。

常陸大宮あたりまでは、住宅と田畑が入り混じった景観が続いている。


サラリーマン時代はこの辺りまでもゴルフに来たことがあった。
片道3時間でプレーしてるより移動時間のほうが長いようなところだ。
更に奥の常陸大子にも一時期年1で来ていた。



中舟生で耐えきれなくなって自ら席を変わった。
生き返った。

だんだんと奥久慈の山並みが見れるようになってきた。
久慈川の流れが美しい。

常陸大子に到着。



1両になったが立っている人が何人もいる。
このまま郡山まで行くのか。
まだ2時間はかかるが。

線路沿いはかなり山深いところも多くなった。




ほとんど名を知らない駅が次々に。
水郡線に乗ることがなければ聞くこともなかった駅名。
いい感じだ。

昨日の只見線は山河のパノラマが続きもちろん価値ある人気の路線だ。
一方水郡線は奥久慈の一部を除き、さほど変化のない路線だ。
でもこれが、ザ・ローカル線としてとても素晴らしい。

今年の締め括りに良かった。

郡山16時30分到着。

後は東北本線を上り大宮に向かうだけだ。
とはいえ、郡山発17時5分で、大宮到着21時16分。
後、4時間の旅。

実は今日最後が一番長い。

新白河で待ち時間45分で途中下車。
白河ラーメンをいただく。





今回は雪の影響をもろ被りで当初の計画とは全く変わってしまった。
しかし、只見線、磐越東線、水郡線の全ての目的を果たすことができて結果最高だった。




さあ、来年も年始め早々に次の旅が待っている。

おしまい