昨日喜多方から会津若松に戻る列車で今日の予定変更を決めた。
ここまで来て只見線に乗らずに帰る訳には行かない。
通常運行しそうなら小出に行って帰ってこよう。
会津若松駅で改札の女性駅員が「今は通常運行しています」との一言。
決定。
天気も回復方向だ。
5時40分駅に到着。
階段を上り4番線ホームに向かう。
一両編成のキハ110-135が待っていた。
車内はもう何人も先客がいた。
6時8分定刻出発。
辺りはまだ真っ暗だ。
小出までおよそ4時間半、35駅の旅。
会津盆地はかなり広い感じがする。
只見線はこの盆地を会津若松駅を出てから南進しその後西へ、それから会津坂下に向けて北上する。
この間ずっと雪の田園風景が続く。
会津坂下6時42分到着。
ここからは概して南西方向に、しばらくすると只見川沿いに進む。
会津若松からボックス席の斜向いに白髪ロンゲのおじさんが座った。
陣取るとすぐロング缶にサンドイッチで朝食を取り始めた。
話し好きで、よく話しかけてくる。
窓ガラスが曇るので全面を自分のタオルで拭いてくれる。
ありがたいのだが、マスクが苦手のようで、すぐに顎に下げて話してくるのは気になった。
塔寺辺りから山の中に入ってきた。
只見川沿いを進み始めると次々に素晴らしい雪のパノラマが展開される。
川沿いの景色に加え、向こうの山々が朝日に輝きだして、だんだんとその輝きが増してくる。
川沿いの切り立った崖沿いを縫っていく。
橋梁を渡りトンネルを幾つも抜ける。
夏に土讃線を通ったときに感じた先人の努力にも思いが至る。
只見駅からは車掌も乗車。
さらなる豪雪地帯に入る。
まあ、12月というのにこの路線どこも雪が多いけど。
トンネルを抜けると雪が降り出した。
やはり様子が変わってきた。
2本目の長いトンネルを抜けると明らかに雪が深い。
大白川が近づくと雪が強くなった。
越後須原、やはり魚沼の雪は格が違う。
小出到着。
雪は止んでいる。
しばらく歩いて町中のそば屋でお昼にする。
栃尾揚げで先ずは一杯。
それからもりそばを頼む。
そばはへぎそば。
さすが魚沼ですな、小出に来た感がいい感じ。
さて、スーパーマーケットで次のシフトに向けて食物を調達。
いい感じの地元スーパーだ。
町並みもいい。
そして小出駅に戻る。
後は会津若松乗り換えで、郡山を目指す。
キハ110-214とキハ120-3。
しかし只見線に乗りたいと思う人は多いと思うが、その日の内に往復以上する人は少ないだろう。
13時12分発、会津若松行。上越線が遅れ13時20分発。
戻りはすっかり雪もやんでいた。
4時間半、まったりと気持ちよく過ごした。
定刻に会津若松に到着。
快速あいづ17時30分発に乗り継ぎ郡山へ。
さて、今夜は郡山で只見線乗車記念の祝でもやろう。


おしまい