二十一年六月十八日 木曜日


布団の中からみえる文字。六時三十分。

外では猫達が喧嘩をしている。

しばらくすると、にゃーにゃー とか細い泣き声。

黒飴かぁ→?

急いで支度をしたが黒飴はどこにいるのやら。

いつもの公園を見渡した。

いない。いるわけない。

待っていてくれると大きな期待があった。


でも、いなかった。


ベンチに腰を下ろしてみることにした。

取り残された様にしずかだった。

空がどんよりしていた。


足元に。


いつも驚かされる。

モーニングタイム。ベンチの下でムシャムシャ。

時々周りの様子をうかがう。気になるらしい。

おいしそうに食べている。

アリも食事を運んでいる。



二十一年六月十九日 金曜日


昨日は豪雨。
雷もあり外の様子が心配であった。今日も公園へ。

見渡す限りでは誰もいない。

あきらめて帰ろうと踵をかえすと足元に黒飴がいた。


おいらはここです。といわんばかりの瞳。

まん丸お眼眼(めめ)が私を映す。

黒飴は私をどのようにおもっているのか?


いたのかぁ。じゃぁ行こう。黒飴は先頭切って歩いた。

足取りは軽やか。弾んでいる。

私の歩幅の四分の一位しかない黒飴の歩幅。

私の顔をみながら歩く。


この子は何を考えているのだろう。

いつか聞いて見よう。      ( ´艸`)