「カンタレラ」 | 雪うさぎ

雪うさぎ

 子供のときから、作文とか読書感想文は苦手で^^。
 つたないながらも、少女漫画と少女小説の紹介をして
いきます。

著:氷栗優    プリンセスGOLD連載中



 ボカロ曲「カンタレラ」を聞いた時に、”カンタレラ”

って何ぞ?と思い調べてみました。

 イタリアのボルジャ家が使ったとされる、半都市伝

説的な毒薬なそうな(wiki参照)。

 同時に同名の漫画があることも知りました。

 後日、古本屋さんに行ったおりに、たまたま、その

漫画が7巻まであったので購入。


 登場人物は、実在の者ですが、設定やストーリー

は、歴史漫画にファンタジー要素を付加したファンタ

ジーものと言うた方が良いでしょう。

 

 ロドリコ枢機卿は、ローマ法皇になることを夢見て、

聖職者でありながら、自分の子・チェーザレ(主人公)

を”魔”に売り渡してしまう。

 その契約はチェーザレの生誕により成立した。

 チェーザレの実母は、チェーザレ生誕の時に、焼死。


 その後、ロドリコ卿の第二の妻となったヴァノッツアと

その間にできた、弟のホアンと妹のルクレッイアと5人家

族で育ったチェーザレであったが・・・・。


 覇王としての素質のあるチェーザレは、”魔の者”をも

自分に取り込み、世界を手にいれる階段を上っていく。



 と、多分、主題は「銀河英雄伝説」の”宇宙をわが手に!”

やと思うのですが、それよりも、登場キャラたちのドラマや

恋愛のストーリーの方がおもろいです。

 最初は、チェーザレを暗殺するために雇われたローマ一の

暗殺者ミケロット(キアロ)。すぐに、チェーザレに惹かれ彼の

仲間となる。キアロには、チェーザレの中の”魔”をなだめる力

があり・・・・本心はわからないけどチェーザレの方がキアロに

恋慕の感情があるような描写もある。

 異母弟のホアンは、優秀な兄に嫉妬し、また恐れ、”憎しみ”

が兄弟をつなぐ唯一の絆となっている。

 異母妹のルクレツィアは、チェーザレに禁断の恋をしている。


 7巻まででは、ルクレツィアは、自分が政略の駒として使われ

るのを承知で、チェーザレに「その前に一夜だけの契りを」とアタ

ックするが、見事にかわされる。

 一方、キアロとの仲も、色々あって悪化し・・・・そしてまた色々

あって、キアロとルクレツィアが駆け落ちみたいな感じでチェーザ

レを思いながらも、彼の元を去ろうとする。


 最愛の仲間であったキアロを失ったチェーザレは、これからが、

下降期というか、試練なんやないかなーと思うんやけど、今後、ど

ーいう展開になっとるのか?・・・気になっとるとこです。


 一番の不安は、こういう作品って、だらだらと続いて、未完のまま

終わるというのがあることでしょうか・・・・・・。



「カンタレラ」1巻  プリンセスコミックス

  平成13年4月10日初版発行

 以下、続巻。