Black Sheep Echoes

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L & hisaki's Blog...

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放置状態で気まぐれな更新をしているこのブログは
ゆったりとしたアクセス数で推移しています
しかし
『ももクロ』さんに関する記事を書いた途端
60倍に跳ね上がりました
『ももクロ』さんと『モノノフ』さんの凄さを実感させられます
頼もしい限りです

さて「5TH DIMENSION」ツアーも2日間の大阪公演を終え
「Neo STARGATE」のMVが公開され
プロモーションのためのメディア露出もいくつか発表され

5次元の『ももクロ』さんがお茶の間に届く日も近付いております
この機会にコンサートの熱量にほだされた状態から
クールダウンした自分なりの解釈を書かせてもらいたいと思います

まず2012年はそれまでの勢いをさらに加速させ
一気に一般層にまで浸透し
大きな目標であった紅白出場で締めくくるという
素晴らしい一年であったことは疑う余地もありません
ひとつの到達点を迎えたと言えるでしょう

そのようにある種のピークを迎えた状態で
2013年含め今後の方針を考えた場合
次なる選択肢として
乱暴に二元論で語るならば
「現状維持」と「変化」が挙げられます

では「現状維持」とは
求められる『ももクロ』さん的なイメージを『ももクロ』さんが演じるということです
自己模倣ですね
大きな批判はなく数年間はブランド力を大きく下げる心配はありません
経営としての戦略もたてやすいでしょう
しかし
一見すると維持しているようでも
それは緩やかな下降線を辿ることが多いと思われます
これがひとつめの選択肢です

つぎに「変化」とは
こちらはパブリックイメージからの脱皮、脱却です
それまでに培ってきた予定調和を壊し
新しい一面を提示することでネクストレベルに押し上げる効果が期待できます
しかしそれには言うまでもなく大きなリスクは避けられません


今回の5TH DIMENSIONの場合、『ももクロ』さんのチームは
明らかに変化を選択されたのでしょう
そこでどのようなアプローチで挑むかとなった時に
「どうせやるなら真逆まで、とことん行っちゃいましょうよ」
といったテンションで極点まで飛んだ
もしくは消したのではないかと想像しています

では極点とは消去とは何でしょう
これには『ももクロ』さんのパブリックイメージが重要な鍵となります
「可愛さ、笑顔(表情)」→「マスクや仮面(無表情)」
「メンバーカラー、彩」→「同一色で統一(没個性)」
「灯り(ペンライト)」→「五次元バンド(暗闇の演出)」
「おふざけ、ばか騒ぎ」→「クールでシリアス」
どうでしょうか
その他にもサウンドクリエイトの部分で起用されている
作家さん達の顔触れからもその姿勢を表しているように思います

それでも
核だけはぶれてはなりません
それが
「全力で立ち向かう」
という部分なのではないでしょうか
世間に認知される以前と紅白出場歌手とが
全力で立ち向かうべき相手や挑むべき方法論は
変わって当然だと思います
その際に中途半端な変化でご機嫌を窺うのであれば
次元を超えるほどのリスクを全力で背負ってでも
極点まで最大の振り幅で超攻撃的に挑む方が正しい姿勢に思えます

これが新しい『ももクロ』さんなのではなく
これこそが『ももクロ』さんの基本姿勢なのではないかと


すいません
気が付いたら思い込みでめっちゃ熱く語ってました
自粛します

ももいろクロバーZ JAPANTOUR 2013 「5TH DIMENSION」
3月12日 大阪城ホール 初日
コンサートレポート

18時の開場に合わせ18時15分頃に到着
あたりはカラフルなモノノフの熱気であふれかえり
かなりゆっくりとした列が進んでいきます
(時間に余裕を持って会場入りされることをお勧めします)
20分くらいかけて入場ゲートに到着すると
「五次元バンド」なる白色のリストバンドが配布され
それを装着するようにアナウンスされます

photo:01



18時45分に会場へ入りステージ上に組まれたセットを確認すると
左右のモニター画面に
「サイリウム使用まで」と書かれたカウントダウンが行われており
開演10分前の時点で「100分後」となっておりました
今までと違う
新しい『ももクロ』さんを
5次元というテーマで表現するのだと伝わりました

するとここで公演中の諸注意とサイリウムに関するアナウンスが
有安さんの声で伝えられます
出だしからカミまくるも
久し振りに聞く有安さんの声と会場の温かい反応に
開演前からジーンとしぐっと来てしまいました

そして「サイリウム使用まで」のカウントダウンが「90分」をさす頃に
暗転し大量のスモークが
ステージとアリーナ後方のサブステージに焚かれ
レーザービームが飛び交い
白色の包帯のようなものを巻いた方々が
両ステージで踊りだされます

このときに開演前から小出しにされていた
謎の「5次元バンド」が点灯しはじめます
これは詳しいシステムまではわかり兼ねますが
コンピュータでプログラミングされた信号によって
点灯と消灯を繰り返す装置のようです
例としまして百田さんがソロパートを歌っておられる際には
会場の赤を配布された人だけが光り
それ以外の人は白色のまま消えています
一本につき一色でカラーはランダムに配布されます
(近隣の席や終演後に推しが逆の人たちで交換が行われていました)
私はたまたま推しである佐々木さんのピンク色でした

そしてOvertureのないまま
包帯姿のダンサーさんによるモダンダンスが
映像や火炎による特殊効果とリンクしながら続きます
非アイドル的な前衛的芸術のようなopeningです(10分弱くらい行われます)
そこから『ももクロ』さん5人の登場となるわけですが
赤、黄、緑、紫、桃といったカラーは使用されておらず
非アイドル的な様相です
先に発表されている
新アルバム「5TH DIMENSION」のビジュアルイメージに近いです
顔にも練習中やオフでマスクマンが被るくらいの
7割弱顔の隠れるキラキラとした仮面を装着しています
そして待ちわびた観客の熱気をさらりとかわすように
立て続けに新曲が披露され
コールやサイリウムもできない観客は
取り残されつつ頭に「???」ばかりが浮かびながら
『ももクロ』さんのパフォーマンスを見守っていきます

わかっていただけますでしょうか
ここまでで今までの『ももクロ』さんのコンサート的な要素は
一切排除されているのです
おもちゃ箱をひっくり返したように賑やかで
全力投球で汗を流し歌い踊る姿は見当たりません
クールな印象のアーティストのステージの方が近いと思います
西武ドームの頭を空っぽにしたバカ騒ぎっぷりや
youtubeでのライブの熱気を期待してこられた方は戸惑うと思われます
むしろどう捉えていいのか頭を使います
openingを含め4曲目でやっと
既にリリースされた音源である
猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」が披露されます
しかし世界観の作り込みからいつもの『ももクロ』さんらしさはありません

これらは決して否定的なニュアンスで申しているのではありません
感じたままをできるだけフラットに表現するように心がけています
もしアルバムが発売後もしくは視聴だけでも可能であったならば
また別の感じ方をしたことでしょう

そのまま3曲に1回
openingに登場されていたダンサーさんたちによる
モダンダンスと映像の融合された前衛的な演舞が10分弱はさみ込まれ
『ももクロ』さんのコンサートでは珍しく着席される方も増えてきます
そしてそのまま一度のMCも自己紹介もなく
1時間半以上進みます
もちろん「ゼーット」の掛け声など無縁のステージです
この間もシングル3曲以外はすべて未発表の新曲です
戸惑いと「???」は困惑になり
大騒ぎを期待して訪れた多くの方々によって
はっきり感じ取れるほどのフラストレーションが会場に漂っていました

そして本編が終了します
3度にわたる衣装チェンジもありますが
仮面を外すことはなく
派手な色も使われずペールオレンジやモノトーンが使用され
5人揃って同じ配色です

ここまでの状況を振り返り
頭を悩ませ続けていた私は
「確かにこのタイミングのツアーで、旧楽曲だけの構成はおかしいしな」
「横アリを再現しても仕方ないしな」
「ただ新しい形を表現するには尚早かつ急すぎるのではないかな」
「脱アイドルとして次のステージを目指しているのかな」
「異次元と進化ねえ」
「みんなで作り上げるコンサートではなく完成されたものを鑑賞するコンサートなのだな」
などと
足りない頭で考え続けていたため
正直に申しましてあまり楽しめてはおりませんでした

この状況は
「プロレスを観に来た客に覆面レスラーが総合格闘技のリングでレスリングをはじめたようだ」
と思っておりました

そして5人が去った後のステージに
再度カウントダウンが現れ「7分後」を表示します
実に83分ものいつもとは違う『ももクロ』さんが続いていたことになります
そして画面に「Neo STARGATE」の文字が現れ
新曲のMVが流されます
後のMCで百田さんが言っておられたところによると
「今朝完成したばかりでまだメンバーも見ていない」らしいです

そしてカウントダウンが「0」をさすと
Overtureが流れコールとともにいつもの
アイドル『ももクロ』さんが仮面を外し5色に身を包み登場します
「怪盗少女」や「ピンキージョーンズ」、「ももいろパンチ」といった楽曲群を披露し
そこまでたまっていた客席のフラストレーションに火をつけ
爆発的な盛り上がりとなるのです

そこからやっとMCです
おおよそ開演から2時間後です
「どうしたのって思ったでしょ」、「頭に?マークがついたでしょ」
ということから戸惑いも含め意図された表現であることは明らかです
さらに「実は次のアルバムの曲順のままになっているんです」とのことなので
新アルバムを体感する大々的な視聴会としての側面もあるでしょう
セットリストは公式HPでもあがっている曲順のままです
   http://www.momoclo.net/pub/pc/information/?id=212
アンコールの最後には「走れ」の合唱もあり

「総合のリングで行われていたレスリングのメインイベントに武藤vs藤波のプロレスを観せられた気分」でした


新作並びにライブでの実験的ともいえる新しい形

これを進化と呼ぶのでしょうか
疑問符を投げかけることが目的なのであれば大成功だと思います
多面的な魅力は必要ですがアプローチがかなり大胆です
いまだに賛否どちらとも決めかねています
熱の冷めないうちにありのままを記録として残しました

長々とした駄文を最後まで読んでくださった方どうもありがとうございます
早起きして大阪観光

まずは南森町
中村屋さんで並び
キテレツ大百科の主題歌を
脳内リピートさせながら
コロッケを購入

photo:01



続いて天満橋へ
オープンしたばかりの
話題のパティスリー
「アシッドラシーヌ」さんで並び
ガトー2種と
ホワイトデーのお返しを購入
外にはたくさんの花がありました

photo:02



続いて京橋へ
歩くこと10分
大阪城ホールです
こんな格好です

photo:03



ってことで参戦です
長蛇の列です
ももクロです

photo:04



レポートは終演後に