歌を歌う


誰かのためにじゃなく


自分のために


慰めるように歌う



誰かの胸にたまに響く


君のために歌っているんじゃない


僕のために歌ってるんだ



でも歌だけが人に響くなら


少しだけ


僕の心


見えているのかな





誰とも分かり合えない


きっと僕は虚無な人間


壁を作っているとよく言われる人はいるけれど


きっと僕とは違う人なのだろう


こちらからはすんなり入れるけど


向こうがこっちに入ってこれない


誰も知らない僕の本音


きっと誰もが僕の考え方を理解できないのだろう


人と違うというレベルではない


あえて言うなら異質


環境なのか


それとも生まれつきなのかは


わからない


でも確実にいえる


僕は違う


異質


ただただ異質



青い空、白い雲


黒い空、輝く星、光る月


それだけあれば


日々を楽しめる


疲れたとき、泣きそうな時、不安を抱えた時


上を見上げれば


いつでもあるもの



いつも少しだけ助けてもらってる



いつも変わらない青さ


いつも変わらない光



少しだけうらやましく思う

人の価値とは


人が死ぬ瞬間まで判断することはできない


己の価値は


死ぬ瞬間のみ理解できる


自分の価値すら理解できないのに


生きている人間を


尊敬することはできない


目標にする人がいても


明日その人を超えるかもしれない


超えてしまっては尊敬できなくなるのか


そうではないだろう



尊敬と言う言葉



自分の価値



簡単に語れるものではない

大嫌いだ


本音を出さないやつは嫌いだ


建前で生きているやつも嫌いだ


建前で生きてるなら


腹のそこを絶対に見せるな


大嫌いだ


ぼろが出る建前なんて


大嫌いだ


信用できやしない



社会は何万人もの知識の上に作られている


私も学ばなければならない


しかし、たった一人のひらめきによって


社会システムが一変することがある


ひとりの失敗が


混乱を招くこともある



私は知らなければならない


知識だけではなく


感覚的なものを



私は知らなければならない


流れを、そしてひらめきを



今日も眠りにつく


明日も眠りにつく


あと何度眠りについたら


起きることができなくなるのだろう



まだなにもしていない


やりたいことがたくさんあるんだ



まだ何もしていない


起きなければいけない


起き続けなければいけない




僕の心が崩れていく


僕の強さだと思っていたものは


本当に強さだったのか


このままだとプライドすら投げ捨ててしまいそうだ


でもまだ終われない



僕には軌跡がない


生きた証を残さなければ



残せないのなら




すべての痕跡を消してしまわなければ




泥だらけで這いつくばっている人間が



綺麗に生きようなんて思ってはいけない



黒い絵の具に白を混ぜて必死に白にしようとしても


決して白にはならないからだ



僕の弱さを人には見せられない



僕の弱さは黒いからだ

いつまで逃げているの


強くなりたいと君は言った


僕は君に強い部分しか見せなかった


最後まで強い人でいた



君の気持ちには応えなかった


支えるだけでいいと思った



僕は揺れなかった


君は揺れていたね



わかっていたんだ


それでも君には応えなかった



弱さに逃げた君を追うつもりはない


弱さから逃げた君が倒れてきたら


また僕は支えるだろう



でも



僕は君の弱さに哀しくなるんだ

弱いのは悪いことじゃない


完璧ではないから


自分の弱さを知らないのが悪いこと


自分の弱さを見ないのが悪いこと




弱さを他人で埋めてはいけない


もっと弱くなる


自分を弱くする




弱さを埋めてはいけないけれど


弱さを見せられる人がいる




それだけで強く生きていける