WHITE CHERRY -2ページ目
父が息苦しくなった原因は
退院前に小さくなっていた腫瘍が
舌の根元に隠れていたものがあり
2週間で急激に大きくなったこと。
そのため
気道は針の穴程しかあいておらず
呼吸がしにくくなったためと思われたため
呼吸確保するためカニューレ導入とのこと。
最初の入院のときに
その可能性の話しなんかこれっぽっちも
出ていなかったし
先生も予想していたかは不明だけど
その後の父は
部屋から一切でなくなってしまった。
そんな姿を人目に見せたくなかったんだろう
固形物も食べなくなったし
歩かなくなったしで
どんどん体力もなくなっていく。
発声練習すれば
会話も出来るというのに
気力がないのか...
筆談となる
「噛む」ということをしなくなり
少しづつ記憶障害もおき始める。
カニューレを入れてから
母は毎日
父の部屋へと行く
朝、子供たちをそれぞれに送り出し
母を実家に迎えに行き
病院へおろし、あたしは仕事へ。
夕方、中ぬけをし
母を病院へ迎えに行き
子供達を迎えに行き
実家へおろし
また仕事へ行く
終わって、子供たちを迎えに行き
やっと帰宅する
...という生活が始まった
>>>>つづく
実家に寄って
入院セットを抱え、病院へ。
駐車場で母に電話をし病室確認。
以前と同じ部屋だと聞き病室へ
部屋へ行くと、父は落ち着いている感じに見えた。
父との声での会話が
それで最後になるとは思わず
看護師さんからの説明を聞くと
病室を後にしてしまった。
次の日の朝
仕事を始めようとしたら
母から電話
「昨日の夜も苦しがったみたいで
楽にする為の処置をしたいんだって。
同意書がいるらしいから
病院へ乗せて行って欲しいんだけど!」
とにかく早急にせねばならんらしいが
病院への距離もある為
電話で同意を取り付け
同意書は後でということになったらしい。
なんとか段取りをつけ
母を拾い、病院へ
ちょうど処置が終わって
部屋に戻ってきた父
喉には呼吸を楽にするため
カニューレが入れられていた。
※カニューレを入れると
発声練習をすれば会話は出来る
が、自声は出ない
>>>>つづく
ある朝、6時前
母からの着信で起きる。
(2.3回かけてた)
こんな時間の着信は心臓に悪い...
どうも明け方
トイレに起き
息苦しくなったらしい父。
あたしに電話をしろと詰め寄ったそうな。
「こんな時間に電話してもどうせ起きないわ!」
(...失礼なw...多分そうだけどw)
「じゃぁ救急車呼んでくれ!」
「歩いてトイレにも行けるんだから
救急車は呼べん!行くならタクシーだ!」
と言い合いをしながらタクシーを呼び
タクシーで救急に飛び込んだらしい。
先生曰く
「救急車を呼ぶレベル」だったそうだけど
(...可哀想に...)
「当直の先生だったし、このまま
O先生の診察(外来)まで待って
診察受けようと思うから
終わったら迎えに来てほしい」
との連絡だった。
まぁそうなるよね。
だから母は救急車を呼ぶより
外来時間を待って
病院へ行こうと考えていたようで。
子供らをそれぞれ送り出し
仕事場へ行き、抜けることを伝え
病院へ向かおうとすると母から電話
「お父さん、このまま入院だって。
悪いんだけど
うちに寄って入院セット持って来てー」
...マジですか!?
そんなだったの!?
>>>>つづく