こちら、カブカスに関する記事です。





AA01  C50型
スーパーカブ  カスタム
2度に渡って行なわれた、
ミニバイクでのツーリング♬
と言っても、リアルにミニなのは私だけ。
(他2台は225ccでした・・・)




その時に痛感した・・・
パワーが足らん!
私だけいつも必死(笑




現状のカブは?
買った時に既に75ccへボアアップ済。
もち、ドリブン・ドライブギアは、
共に高速側へ振ってありました。
普通のカブ50よりは全然良いです。
セッティングはメチャ濃かったけど、
トルクフルで良い加速してくれます。
その後、パワーを求めてハイカム導入!
そしてケイヒンのPC20をセット!




ボアアップ・ハイカム・ビッグキャブ!
三種の神器を揃えたけど・・・
パワー足らんってこって。
キタコのLIGHTボアアップキット!
85ccの登場でーす。
また中途ハンパなボアアップ(笑




実はカブ買った当初は?
50ccとして買いました。
その頃からボアアップはやる予定でした。
でもしばらく乗っているうちに?
なーんか50ccっぽくない気がして、
でも85とか90以上ってことはなさそう。
そんな考えから85ccを買っていたんです。
その後、75ccと言うことが判明。
85ccにしといて良かった
・・・と言う次第です(笑



あくまで・・・
私的、禁断のメニューです!
ミニオーナーからすると?
「は?何言っての?」
「ボアアップなんて当たり前じゃね?」
でしょうけど(笑




ちなみにこれ以上のキットになると、
強化オイルポンプや強化クラッチ等にも、
手を入れる必要が出てしまいます。
(腰下のメニューですね)
そこまでは面倒&予算オーバー。
まぁいずれそっちに行くかも知れませんが、
今はここまでで我慢です(笑






っと言うことで?
人生初のエンジン分解・組立です。
先ずは事前準備!
エンジンオイルを抜きます。
17mmのボルトを外すだけ。
変えたばかりだけど汚い・・・




マフラーを外します。
うちのは無名の社外マフラー。
安物ですが音は好きです。
10mmのナット2本を外します。
スタッドボルト&ナットの固着に注意!
ちーっと排気漏れしてたっぽい。
(後に理由が判明)




キャブを外します。
京浜のPC20(本物)でっせー♬
ボアアップキットの2倍のお値段(泣
ここは過去記事参照。
うちのは8mmのボルトオンリー。
燃料コック閉め忘れに注意。
ガソリンの処理は確実に!
もちろん火気厳禁




それとプラグを外します。
16mmのプラグソケット使いましょ。
バルブタイミングも合わせます。
(こっちは14mm)

圧縮上死点はキッチリ出しましょう。
(ハイカムの記事を参照)
これやらんと死亡します(笑






こっからが本番
シリンダーヘッドサイドカバー(左右)
を外します。


上下8mmボルトで留めてあります。
中央10mmボルトは反対側のカバーと、
共締めになっています。




タペットキャップ(上下)を取ります。
(カムをいじらない場合不要か?)
(私はやっちゃいました・・・)
17mmのメガネでやりましょう。
結構固着しがちなところ。
ゴムのOリングがあるので無くさぬよう!




中にはタペットがあります。
それと調整用のスクリュー。
カムシャフトをとる場合、緩めます。
機構については過去記事で紹介してます。
なかなか面白い構造です。
(ハイカムの記事を参照)




インマニも外します。
ヘキサゴンボルト2本で留まってます。
長さが違う場合、注意!
カムスプロケットも外します。
8mmボルト2本。
(これもハイカムの記事参照)
(バルタイをズラさないように注意)




さていよいよエンジン本体へ。
ここからは私的に未知の領域
シリンダーヘッドカバーを外します。
10mmのナット1個と、
10mmの袋ナット3個です。
赤丸のナットには平ワッシャー。
青丸のナットだけ銅ワッシャー。
(これ間違えないよう注意!ここだけオイルラインになっているので間違えるとオイル漏れになります。)





っとここで!
トラボー発生!
ガッデーム!





上で説明したナットを、
エイヤっと回そうとしたら?
アレアレマー!
腰下に留められているはずの、
スタッドボルトごと回ってしまう!
なーーーんてこったい!




このまま取っちゃって良いのか?
他に対処法があるのか?
わからんちんなので知人にヘルプ。
コキンコキン音もするし、
怖ぇぇぇしぃぃ!




結果・・・カゼさんが、
「そのまま一緒に取っちゃって大丈夫!」
っとアドバイス下さり、




無事に取れました♬
最初スタッドボルトごと回してたけど、
途中からナットだけ取れました。
他の3本より飛び出ているのが、
お分かりになるでしょうか?
全く・・・何だったんだ?




とりあえず・・・
この問題は解決したので次へ。
シリンダーヘッドを外します。

10mmボルトで留められてます。
ただしこのボルトにメガネは掛かりません。
オープンスパナでナメないように作業。
スゲー緊張する・・・
(プラスのネジ山も切ってありますが、ドライバーで緩めるのは無理。最初だけは絶対にスパナでやりましょう。緩んだ後ならドライバーでもOK!)




そのボルトを取ると?
シリンダーヘッドが外れます。
固着している場合は、
プラハン等でコンコンしてみましょう。
鉄ハンマーでやっちゃダメです(笑




ズバーんと外れました。
まぁ一度ボアアップしてますからね。
ケッタイな固着もありませんでした。
っとここで?
妙な事に気づく・・・




さっきのスタッドボルト?
ネジ山潰れてっぞ?
あにやったんだ?
サイズの違うナットかましたべ!




そして!?
スタッドボルトの根元の方!
こ・・・これは???
あんでこんなジャリジャリなんだ?
何が起きてんだ?
わっけわかんね!




まぁ考えてもわからんので、
とりあえずそっちは置いといて、
外したヘッドをチェック!

カーボンの堆積ハンパねぇ
これ、排気量下がってるよね?
ってくらい厚くこびり付いてた(笑




エンジンコンディショナーで、
ブシュワワワーっと!
しばし、つけ置きプレイ。
作業の傍ら・・・
つけ置いては拭き取りを繰り返す。
ブシュワワワー♬




つけ置いてる間に作業を進める。
次はいよいよシリンダー。
エンジンの心臓部です。
赤丸の10mmボルトを緩めると、
カムチェーンのガイドローラーが外れる。
青丸の10mmボルトを緩めると、
腰下と分離が可能になる。




これでいよいよ!
シリンダーが外せます♬
エイッショっと。
固着してる場合は、プラハンで。
繰り返しますが鉄ハンマーは禁止です。
真っ直ぐ引っ張りましょう。




はい・・・
ついに・・・
ご対面でっす!
カブカス君の心臓部!
ピストンです!
なんか感動〜(笑




ってか・・・
うえぇぇぇひ!
ここも酷い!
なんでこのスタッドボルトだけ、
砂利ッジャリなんじゃー?
隙間があって泥水侵入してたのか?




お次はピストンを取ります。
鬼門のピストンピンクリップ!
結構厄介な作業でした。
コツはピストン側の切り欠き部と、クリップの切り欠きをちょいズレくらいの位置に持っていき、エイヤ!ってやると簡単に取れます(笑




注意点!
必ずクランクケース側の隙間に、
ウエス等をぶち込んで蓋をしましょう。
クリップは勢い良く弾け飛ぶことがあります。
もし万が一クランクケース内に飛んだら?
もう泣くしかないですから(笑
(クランクケース割るなんて嫌でしょ?)




片側のクリップを外したら、
反対側からピストンピンを押し出せば、
ピストンが外れます。
やっぱりカーボンが堆積!
1mmくらいの厚みがあったぞ・・・
これ、圧縮比変わっちゃってんじゃね?




もう片方の心臓君。
シリンダーの方は綺麗な状態でした。
(上手く写真撮れんかったけどw)

ピストンも側面に関しては、
とても綺麗な状態でした。
特にカジリ等も無し。




ここで?
スタッドボルトを一旦撤去。
ダブルボルトを噛ませます。
案の定、元々のナットはハマらず
内径違いを無理やり締め込んだようです。
だから先っちょが潰れちゃったんですね。
(写真のナットは手持ちのストックから)




ってか?
先ほどから話題にしてる・・・
コレ↓
何でこうなった?
サッパリわからんけど・・・
とりあえず洗浄、磨いて様子見。




そういえば?
こっちにも問題・・・
ヘッドチェックで発見!
固着したエキゾーストのガスケット。
そりゃー排気漏れするわ(笑
(これは私がコジった後の状態)




ちなみに私がマフラー交換した際、
ガスケットは一個外しました。
そしてなんだか怪しかったので、
私はガスケット入れませんでした。
カーボンで真っ黒だったので、
ヘッドなのかガスケットなのかわからず。
ちょっとコジッてもビクともしない。
とりあえずマフラー付けてみて、
排気が爆漏れしていなかったので、
そのまま放置しました(笑
今回ヘッドを外したついでに、
キッチリチェックしたら案の定!
初心者がやりがちなミスですね。






っと、ようやく?
外すもん外したんで、
いよいよ組み込み作業
キットなのでガスケット類は付属。
ありがたいっすね♬
こういうのって地味に助かります。




難しいと噂の?
ピストンリングに初挑戦
折っちゃったら作業中断ですので慎重に。
リングの種類、上下、向き。
全部指定があるので間違えないように!
これ失敗すると結構致命傷。




そしてやっぱ鬼門の!
ピストンピンクリップ!
これは皆さん苦戦しますね。
コレも切り欠き合わせて押し込むと、
比較的スムーズに挿入出来ます。
その後、切り欠きを逆に合わせます。
(コレ忘れると大惨事の危険が!)




コンロッドとピストン!
ピストンピンをブチ込みまして、
連結完了ぉ!
各パーツには?
事前にきっちりオイルを塗布。
ガスケットの入れ忘れ注意!




っとここで?
またしてもぉ!
トラボー発生ぃ!
ノックピンが見当たらん!
ん?そう言えば・・・
最初から一個付いてなかったぞ?
(写真手前上側のスタッドボルトに付くはずのノックピンが最初から付いてない!写真手前下側にあるのと同じやつ。)




1個なら大丈夫かな?
とか思いながら・・・
とりあえず仮組み。
ピストンリングを縮めながら、
一個ずつゆっくりとシリンダーへ。
もう手がオイルだらけっす(笑
(携帯もベトベトw)




っとここで?
さらに更にぃ!
トラボー発生ぇぇぇ!
シリンダーとシリンダーヘッドの間、
ここに居るべきノックピン2本!
これも無かった!




ちょ!
どういう事?
このノックピンってのが、
2つのパーツの位置決めをしている、
結構重要な部品です。
これが無くてよく組めたな・・・
私は流石にこれ無しでは怖いので、
対応を考えます。




近所のホムセンでノックピン探しますが、
当然、ドンピシャは売ってない。
(材質や強度の問題もあるしNGですな)
仕方なくジャングルさんへ、
発注をかけました。
細かな部品もあるって便利(笑




どうせ今日組みあがらないし、
せっかくだからキチンと組み直したい、
ってことでスタッドボルトも新品発注。




と言うことで・・・
この日はとりあえず仮組みして、
エンジン閉じて終わり。
保管中に異物等が入らぬよう、
穴を全部塞いで終了です。
何てこったい・・・




ちなみに?
ノックピンを検索していたら?
偶然違う情報をゲット!




カムにもノックピンがあると言う・・・
純正カムを見てみたら確かに付いてた!
ハイカム組んだ時に移植し忘れ(笑

慌てて移植したのは言うまでもない!
っていうか・・・
それでも普通に動いちゃうのね(笑




と言う感じで、
お話しは続きます。
トラブルだらけのボアアップ。
スタッドボルトは千切れてるし、
砂利と錆だらけだし、
ノックピンは3本も無いし、
マフラーガスケット潰れて固着してるし、
主に私のせいではありませんが(笑
果たして無事に組み上がるのか?





続く・・・