北海道に移り住んで早3ヶ月が経過。
これまでの11年間で何度となく北海道では星空の撮影をしてきましたが、移住してからは初めてのこと。
あちらこちらへ遊びに行くことは毎週のようにしていましたが、星空の撮影だけは気が乗らないと出来ないワタクシ。
やっと、
やっとです。
日中は大勢の観光客で賑わう細岡展望台。
さすがに今時期はオフシーズンですし、夜の撮影ともなれば人っ子一人居る筈もありません。
がしかし、
夜行性の動物と鉢合わせするのが怖い。
そして、
熊が怖い。
そういうこともあってこれまでなかなか重い腰が上がらなかったのです。
それにしても、
月が無く、
雲も無く、
風も無い夜は最高の星空が拝めます。
一緒に行ってくれた奥さん曰く、「こんな景色、人生初!!」とのこと。
寒い中、一緒に行ってくれるだけでこのオッサンは心強い限りなのですが、
喜んでもらえたこともまた、似たもの夫婦の絆のような気がします。
遥か彼方に見えるのは雄阿寒岳。
この山をくっきり見せているのは阿寒湖畔のホテル街の灯りでしょうか。
そしてオリオン座もくっきり。
冬ならではの星ですね。
いつか必ずこの釧路湿原を流れる釧路川で幻の魚・イトウを釣りたいと願っていた男が、
何故か不思議なご縁をもってしてこの釧路市に移り住むことになりました。
生きてさえいればいつか必ず、
意思さえあればきっとその夢は実りを見せてくれるものだと信じたいものです。
北海道は良いところです。
きっとそんなことは誰にでも分かっていることでしょうが、
でも、見上げれば同じ星空が日本全国で見える筈。
見上げればね、見えるんです。
見上げずに、
前ばかり、足元ばかり見ていたのでは、せっかくの美しいこの星の煌きも知らぬまま…。
勿体無いことです。
ともあれ、
空気の澄んだ今の時期ほど星空が綺麗に見えるシーズンはありません。
ポットに熱々の甘い紅茶でも用意して、
モコモコのダウンジャケットを着込んで星を見てみませんか。
無風ならば、おそらく塘路湖やシラルトル湖に映る星空を見ることも可能だと思います。
釧路湿原に限らず、この冬こそ星空鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょうか。
お勧め致します。