Black Columbineのブログ

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伊藤計劃の『虐殺器官』

ジャンルとしてはSFですがミステリー要素もあり読む価値は十分あります。


今作が処女作の為か序盤はなかなか作品の本質が見えにくく、後半からが本編といった印象。


「死」を扱ってなおかつ「死」が濃厚なのに不快感が少ない。
伊藤計劃さんのヒストリーをふまえて読むとまた違った印象が味わえる。


ガンの度重なる転移により亡くなっており、作家としてのデビューより前から闘病生活を送り、生前ガンにより片足の感覚がなくなった際「両足が無くなってもいいからもう二、三十年生きたい。まだ書きたいことがたくさんある。」と話していたらしい。


テーマとしてはヨハネ パウロの引用等を見ると「贖罪」
とにかくこの作品だけでも得られる知識がかなり膨大である。
作者が深く影響を受けているほんの一部であるが小島秀夫監督作品は自分も影響を受けていることもありすんなり入ってくる部分も少なくなかった。





あらすじとしては9・11以降のかなりリアルな世界設定であり、テロ、紛争が当たり前の時代。
アメリカ情報軍に所属する特殊部隊員の主人公が世界各地で起こる虐殺を止めるために最も効果的とされる人物の暗殺任務をこなすうちある人物がその虐殺の根元であることが判明し、その人物との会話により話が大きく進んでいく。


といった感じのもの。





この作品は伊藤計劃の遺作『ハーモニー』への導入部でもあると思われるのでぜひ『虐殺器官』→『ハーモニー』と読み進めるといいと思います。





稚拙な文章でまとまっていないかなり中途半端なところで一旦終わります。
『ハーモニー』の読了レビューの後に自分なりの二作の解説レビューを書きます。
そこではネタバレのオンパレードになりますので悪しからず。


では。