むかし、むかし、いつも赤いずきんをかぶった少女がいたそうな。
いつも、いつも、同じずきんを被っているものだから、赤いずきんも濃い赤になり、一部はすり切れて中から綿が飛び出している。
もう新しい物を買ってもらえばいいのに、少女は被りなれた、赤いずきんが気にいっていたのだ。
空襲警報が出ても、ずきんを被り直す必要もなく、それも手放せない理由だったらしい。 そんな、薄汚れた赤いずきんを被った少女を、村人たちは、”赤ずきんちゃん”と呼んだ。
まだ、”ちゃん”と付けて呼んでも、セクハラと呼ばれない頃の話。 しかし、”ちゃん”がセクハラならば、”アメちゃん”は良いのか!!と関西人ならセクハラの定義について突っ込むのではないだろうか?
と、セクハラの話は、また別の機会に考えるとして。。。
ある日、少女は母親に頼まれ、森の向こう側に一人で住んでいる独居老人認定のお婆さんのところに行くことになる。 お婆さんが病気なので、お見舞と食事を持って行くためである。 森の向こう側で、スープが絶対に冷めちゃう距離に住むお婆さん。
嫌だ!!と言ったところで、母親は許してくれるはずもなく。。 目をウルウルさせながら、「ハイ」と返事した少女に、母親は最近流行りのiPhone4を手渡し、標準機能の方位磁石を見せて、「この方向ね、よろしこ!」と娘の気持ちは全く無視である。
少女は、iPhone4に気を取られながらも、「嫁と姑は、難しいんよね」などと、ちょとおせらしい(大人っぽい)ことを言いながら、方位磁石の指す方向へ向かった。 (方位磁石が指す方向なので、私の予想では、北もしくは南の方向ではなかろうか・・・)
森の入り口に到着した娘。。 森を通るなんて嫌だな。。と思いながらも、森に入って行った。。
すると、案の定、熊さんの登場である。熊さんと言っても、大工の熊さんではなく、”ベア”の熊である。 熊が、「♪お嬢さん おにげなさい スタコラ サッササノサ スタコラ サッササノサ♪」と言うものだから、彼女は、スタコラ サッササノサ スタコラ サッササノサ♪と条件反射で駆けだした。。 あっと言う間に、森を抜けた彼女。彼女の走りが早かったため、熊さんがどうなったか不明である。
熊さんの助言に従ったことで、彼女は予定より早くお婆さんの家に到着した。
彼女が持っていたiPhone4は、ウィルスに感染しており、GPSによる位置情報が漏えいしていたため、パソコンマニアの狼は、誰かが森を光速移動しているのを知っていた。 しかし、光より早く進むことができる物体が発見され、狼はそれを利用して、進路予測をし、お婆さんの家を割り出していた。
そして、お婆さんの家に先回りし、まずは、食べたくはないが、婆さんを食べた。 そして、婆さんの服を来て、ベッドに寝転がり、次のターゲットである彼女を待っていたのである。
そんなこととは知らず、彼女はお婆さんの家のドアをノックする。。 中から、「あかずきんかい!?お入り。」と声がしたので、「ちぇ~~ス!!」と彼女は家の中に入り、お婆さんに、「ママも来ればいいのに、忙しいんだってぇ~」と、微妙な嫁と姑の関係を悪化させるようなことを言いながら、持ってきた食事をテーブルに置き、お婆さんの側に行った。
お婆さんの側に行って、彼女は不自然なことに気づく。。 「えっ!マジ!!」と思わずつぶやいた。 彼女は、お婆さんのDNAを少なからず受け継いでいるはずである。なのに、お婆さん・・・・。
疑問に思った彼女は、お婆さんを質問攻めにするのである。 問い1:お婆さんよね? 問い2:お父さんのお母さんなら、私のミトコンドリアは、お婆さんから受け継いでないよね?。 問い3:DNAは受け継いでいるのだから、お婆さんのDNAが炸裂したら、私はお婆さんみたいになるってことよね?。 問い4:白魚の様な肌は、それはそれで、魚だから気持ち悪いけど、お婆さんのような毛だらけの腕じゃ余計嫌なことは分かるよね?。 問い5:どう見ても、狼よね。
お婆さんに変装したつもりの狼の姿が、どう見ても狼だったので、彼女は素朴な疑問をぶつけたのだ。
いきなり直球ど真ん中の、お婆さん確認に狼は正体を即答したかったが、彼女の質問はそれを許さず。。 しかも、ミトコンドリアの部分で、意味不明になり答えに詰まってしまった狼。。
彼女の質問が終わったことに気が付き、全ての問いには答えないが、1番目の答えは、「ノー!!」と言うや否や、彼女に襲いかかり彼女を食べてしまった。 狼は、婆さんの後だけに後味悪くなく、満足しお婆さんのベッドで眠ってしまったのである。
狼が眠りこんだ頃、お婆さんの家を猟師の”権兵衛”が訪ねてきた。 権兵衛は、家を出る時に持ってきた水筒のお茶を飲み干してしまったために、どっかで水をもらおうとウロウロあるいていたら、たまたま、お婆さんの家が見えたので来ただけだったのだが。。。 どうしたことだ?用心が悪い家だなぁ。。玄関のカギかかかっていないじゃないか。。。 こりゃ、注意しておかねば。。と、ズカズカ人の家に勝手に入っていった。
そこで、ベッドに眠っている狼をハケーン!!である。 猟師だけに、狼を捕まえるのは苦もないのだが、狼のお腹が異様に膨らんでいることに気がついた。
お腹のあたりから、「ヘルプミー!!」と聞こえた気もした権兵衛は、ひょっとして??と思い。 狼をベッドに縛り付け、麻酔もしないし手術室でもないし助手もいないのに狼のお腹を開き、お婆さんと赤ずきんを助け出した。
お婆さんは、半分溶けていたが大事な部分は残っていたので、命に別状なし!!と簡単に片づけられ少々不機嫌だが、赤ずきんは、ずきんをかぶっていたので、案外無事だった。 二人がなんとなく無事だったこともあり、権兵衛は狼の腹を縫合し、お婆さんの家から放り出した。
狼は空腹のまま、次の獲物を探しに行ったとさ。。3匹の仔ぶたでもいねぇ~かなぁ~といいながら。。
空襲警報が出ても、ずきんを被り直す必要もなく、それも手放せない理由だったらしい。 そんな、薄汚れた赤いずきんを被った少女を、村人たちは、”赤ずきんちゃん”と呼んだ。
まだ、”ちゃん”と付けて呼んでも、セクハラと呼ばれない頃の話。 しかし、”ちゃん”がセクハラならば、”アメちゃん”は良いのか!!と関西人ならセクハラの定義について突っ込むのではないだろうか?
と、セクハラの話は、また別の機会に考えるとして。。。
ある日、少女は母親に頼まれ、森の向こう側に一人で住んでいる独居老人認定のお婆さんのところに行くことになる。 お婆さんが病気なので、お見舞と食事を持って行くためである。 森の向こう側で、スープが絶対に冷めちゃう距離に住むお婆さん。
嫌だ!!と言ったところで、母親は許してくれるはずもなく。。 目をウルウルさせながら、「ハイ」と返事した少女に、母親は最近流行りのiPhone4を手渡し、標準機能の方位磁石を見せて、「この方向ね、よろしこ!」と娘の気持ちは全く無視である。
少女は、iPhone4に気を取られながらも、「嫁と姑は、難しいんよね」などと、ちょとおせらしい(大人っぽい)ことを言いながら、方位磁石の指す方向へ向かった。 (方位磁石が指す方向なので、私の予想では、北もしくは南の方向ではなかろうか・・・)
森の入り口に到着した娘。。 森を通るなんて嫌だな。。と思いながらも、森に入って行った。。
すると、案の定、熊さんの登場である。熊さんと言っても、大工の熊さんではなく、”ベア”の熊である。 熊が、「♪お嬢さん おにげなさい スタコラ サッササノサ スタコラ サッササノサ♪」と言うものだから、彼女は、スタコラ サッササノサ スタコラ サッササノサ♪と条件反射で駆けだした。。 あっと言う間に、森を抜けた彼女。彼女の走りが早かったため、熊さんがどうなったか不明である。
熊さんの助言に従ったことで、彼女は予定より早くお婆さんの家に到着した。
彼女が持っていたiPhone4は、ウィルスに感染しており、GPSによる位置情報が漏えいしていたため、パソコンマニアの狼は、誰かが森を光速移動しているのを知っていた。 しかし、光より早く進むことができる物体が発見され、狼はそれを利用して、進路予測をし、お婆さんの家を割り出していた。
そして、お婆さんの家に先回りし、まずは、食べたくはないが、婆さんを食べた。 そして、婆さんの服を来て、ベッドに寝転がり、次のターゲットである彼女を待っていたのである。
そんなこととは知らず、彼女はお婆さんの家のドアをノックする。。 中から、「あかずきんかい!?お入り。」と声がしたので、「ちぇ~~ス!!」と彼女は家の中に入り、お婆さんに、「ママも来ればいいのに、忙しいんだってぇ~」と、微妙な嫁と姑の関係を悪化させるようなことを言いながら、持ってきた食事をテーブルに置き、お婆さんの側に行った。
お婆さんの側に行って、彼女は不自然なことに気づく。。 「えっ!マジ!!」と思わずつぶやいた。 彼女は、お婆さんのDNAを少なからず受け継いでいるはずである。なのに、お婆さん・・・・。
疑問に思った彼女は、お婆さんを質問攻めにするのである。 問い1:お婆さんよね? 問い2:お父さんのお母さんなら、私のミトコンドリアは、お婆さんから受け継いでないよね?。 問い3:DNAは受け継いでいるのだから、お婆さんのDNAが炸裂したら、私はお婆さんみたいになるってことよね?。 問い4:白魚の様な肌は、それはそれで、魚だから気持ち悪いけど、お婆さんのような毛だらけの腕じゃ余計嫌なことは分かるよね?。 問い5:どう見ても、狼よね。
お婆さんに変装したつもりの狼の姿が、どう見ても狼だったので、彼女は素朴な疑問をぶつけたのだ。
いきなり直球ど真ん中の、お婆さん確認に狼は正体を即答したかったが、彼女の質問はそれを許さず。。 しかも、ミトコンドリアの部分で、意味不明になり答えに詰まってしまった狼。。
彼女の質問が終わったことに気が付き、全ての問いには答えないが、1番目の答えは、「ノー!!」と言うや否や、彼女に襲いかかり彼女を食べてしまった。 狼は、婆さんの後だけに後味悪くなく、満足しお婆さんのベッドで眠ってしまったのである。
狼が眠りこんだ頃、お婆さんの家を猟師の”権兵衛”が訪ねてきた。 権兵衛は、家を出る時に持ってきた水筒のお茶を飲み干してしまったために、どっかで水をもらおうとウロウロあるいていたら、たまたま、お婆さんの家が見えたので来ただけだったのだが。。。 どうしたことだ?用心が悪い家だなぁ。。玄関のカギかかかっていないじゃないか。。。 こりゃ、注意しておかねば。。と、ズカズカ人の家に勝手に入っていった。
そこで、ベッドに眠っている狼をハケーン!!である。 猟師だけに、狼を捕まえるのは苦もないのだが、狼のお腹が異様に膨らんでいることに気がついた。
お腹のあたりから、「ヘルプミー!!」と聞こえた気もした権兵衛は、ひょっとして??と思い。 狼をベッドに縛り付け、麻酔もしないし手術室でもないし助手もいないのに狼のお腹を開き、お婆さんと赤ずきんを助け出した。
お婆さんは、半分溶けていたが大事な部分は残っていたので、命に別状なし!!と簡単に片づけられ少々不機嫌だが、赤ずきんは、ずきんをかぶっていたので、案外無事だった。 二人がなんとなく無事だったこともあり、権兵衛は狼の腹を縫合し、お婆さんの家から放り出した。
狼は空腹のまま、次の獲物を探しに行ったとさ。。3匹の仔ぶたでもいねぇ~かなぁ~といいながら。。