耳鳴りと指先の痺れ | Heart of klaxon 〜癌との闘い心のクラクションを鳴らそう〜

Heart of klaxon 〜癌との闘い心のクラクションを鳴らそう〜

育児などの日常生活や闘病での心の葛藤を心の言葉にして。。。
大腸癌、腹膜播種になり大きな開腹手術は6回目。
自己導尿に排便障害の日々。抗ガン剤治療。
そして、肺転移…。
だけど、諦めず生きることにしがみついていたいと思う。

ロンサーフ、17クール目の中休み。また、月曜日から残り半分がはじまる…。

ロンサーフの副作用は前半吐き気。
5日間ず〜っとムカムカ気持ち悪く、喉が腫れぼったい。
空えずきばかりしていると、本当に吐いてしまうことも。

そんな中のスーパーDr.の診察日。

身体は正直で、体調に不安が多いとマーカーも比例する。

やっぱり、マーカー上昇してた…。
息苦しさは相変わらず。この状態で、今以上の治療は出来ない。。。
自分でも、そこは理解しているつもり。

ロンサーフの効き目が薄れた今、次なる治療薬もなく。
ロンサーフ治療していない時のマーカー上昇値をみると、やはり、ロンサーフを飲んでいる今のほうが、同じ上昇でもまだ、ゆっくりな上昇になっている。
進行を少しでも遅らせるためにも、行けるところまでロンサーフを続ける。それが、現状。


ここ数ヶ月で、腸の違和感が増え、一箇所で詰まり気味なのがわかる。
気をつけなければ…とは思っているけれど、不安も大きい。

食事に気をつけながら、よく噛んで食べること以外どうしたらいいものか。。。



ここ最近、また耳鳴りが酷くなってきた。
いつも、右耳。
ずっと、線香花火のような音がしている。

耳鳴りは、私のストレスのあらわれ。
癌が発覚する少し前にも、人生最大のストレスがあり、そこから私の耳鳴りが始まった。
初めは、なんか音がする。。。くらいに思っていたのに、その音は24時間、夜布団に入ってもなり続け睡眠を妨げるようになった。

あまりに気になり、耳鼻科に行ったが、耳鳴りは鳴り始めて、2、3日で治療し始めないといけないらしく、1週間以上経ってからだと治るのは難しい。。と言われた。
結局治らないまま、最大のストレスの原因は何とか解決したものの、耳鳴りは続いていた。

それからしばらくして、妊娠出産とともに癌手術。。

忙しさと、子育てに必死のうち、鳴ってはいたのだろうけど、耳鳴りのことは忘れていたのだと思う。

あれから8年。結局耳鳴りは続いたまま。
だけど、最近はその音が大きくなっている。
神経がたかぶっているのか…。
気にしていないつもりの不安やストレスが重なってきているのか、、



そして、両手の指先の痺れが現れた。
ロンサーフを17回した方の知り合いがいないので、蓄積でどのような副作用が出てくるのかわからないけれど、この指先の痺れはやはり副作用によるものだと思う。
冷たいもの、熱いものを持った後、暫くジンジンしている。
指先が冷えている時も、違和感を感じる。

ここにきて、今までしてきた数々の抗がん剤の後遺症が逆にロンサーフによって目覚めてきたのか…。
いずれにせよ、体調は良くないのは確か。

このまま、ロンサーフを続けていくのがいいのか…。

ゆっくりと悪化していくしかない現実と向き合うとやはり不安になってくる。
手術が出来ない…。治療も続けられない…となると、待っているものが見えてくる。


腹式呼吸で息苦しさを整え、腸の張りをさすりながら、右耳をポンポンと叩く。

だけど、まだ、やれる。まだ大丈夫と自分に言い聞かせてみる。

息子の笑顔に笑い返し、息子の歌声、話す言葉に頷く。

普段の私と、ひとりの時の私は明らかに違う。
考えていることの根本が明らかに違う。

一歩一歩近づいてくる不安を振り払いながら、日常を過ごせる有り難さを噛み締めながら。。。


今を生きなければ。

今を生きなければ。