秀香穂里さんのクロスノベルス「狂恋」です。

帯のアオリが
【俺の愛はお前を壊す
底なしの愛は狂気にかわる。】
なんですが、
まさに野獣系攻めの重く深い愛情でした。

狂恋 著者:秀香穂里 イラスト:山田シロ
クロスノベルス BL小説 2011年3月
★★★★
狂恋 (クロスノベルス)/秀 香穂里
¥935
Amazon.co.jp


◆あらすじ(裏表紙)
「お前は俺だけを見ていればいいんだ」会社員の優一と啓吾は、自他共に認める幼馴染みで親友。だがその関係は、上司の奥村が優一に迫り始めたことで崩れた。ついにある日、激怒した啓吾に優一は突然陵辱されてしまう。啓吾の真意が分からず、啓吾を避ける優一だが、啓吾から与えられた全てを食い尽くされるかのような愛/撫や、身体の奥で感じた熱が忘れられず、追い詰められていく……。そんな時、啓吾が仕事で重大なミスを犯したと聞いて!? ◆


優一と啓吾は15年来の幼馴染み。
小学校、中学校、高校、大学、就職先。
すべて一緒なのです。

毎日一緒でもいくらでも話が出来る。
話し疲れた時に落ちる沈黙も気にならない。
そんな二人の関係が素敵なんですが、
実は序盤から啓吾の優一への感情が漏れ出してもいます。
でも、優一はその奥にある啓吾の感情には気付かない。

優一、鈍い!(*≧m≦*)ププッ
まあ、こんなに長い年月を一緒に過ごしてきていると、
逆に気づきにくいのかも。

でも、啓吾の感情の種類には気付かなくても、
彼の艶を含んだ熱は感じ取ってて
その熱に煽られそうになってるのがいいのです~。

そんな二人の間に割って入ってくるのが奥村。

優一を口説いてくるのですが、
この奥村がきっかけで啓吾の箍が外れてしまい、
凶暴さを露呈することになるんです。

読んでて、「まるで獣だわ~」と思ってたら、やはり野獣系でした( *´艸`)ムププ
優一に対して狂おしいほどの執着を見せていきます。

手酷く優一を抱いたかと思うと
甘く蕩かすほどに傅いたり…(啓吾、なんて美味しいの!←)
でも、言葉がないので優一は啓吾の真意が測れず…。

デキる男なのに愛情表現が不器用な啓吾の
重苦しく濃厚な愛が良かった。

優一は流され受けかと思ったらそうではなく、

芯の強さがあるので潔くてかっこよかった!

Hシーンもよかったですよ~。
単なる行為の描写ではなく、
優一の心情も絡めてあるのがいいですね。

このHシーンにある「熱のプール」という表現がすごく好きです!

終盤とその後の二人の「純恋」はラブラブ甘々です!
優一が主導権握って啓吾に焦らしプレイ( ̄m ̄* )ムフッ♪
「純恋」には氷プレイもありますよ♪

ペーパーもとても甘やかなので、
グフグフ喉を鳴らしながら読んでしまいました。
この二人にはバカップル街道を驀進して欲しいなぁ!

仕入記事にも書きましたが、
アニメイト限定ペーパーは
山田シロさんのキャラ設定ラフ画と
表紙別案のラフです。


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